フィットネスブランド「VALX」がECサイトのCVRを上げる秘訣とは？

フィットネス業界で注目を集める「VALX」というブランド。彼らは自社ECサイトでのコンバージョンレート（CVR）を1.59倍に改善するという快挙を成し遂げました。その成功の裏には、どのような戦略と取り組みがあったのでしょうか？

VALXのブランド哲学と事業内容

VALX株式会社は、筋肉を育むためのプロテインやサプリメント、さらにはフィットネスジム「VALX GYM」を運営しています。同社は、ただのプロテインブランドではなく、「本物」を追求し続ける企業であり、顧客の健康や美容をサポートするための高品質かつ多様な商品開発を行っています。代表取締役の只石昌幸氏が先頭に立ち、今後は幅広い顧客層へアプローチを試みる大型プロモーションを計画しているとのこと。

ECサイト改善の背景

同社のEC部門では、多くの方に手軽にフィットネスを楽しんでもらえるよう、プロテインとサプリメントのネット販売と卸売を担当しています。事業部長の古賀氏は、特に自社ECサイトのCVR向上施策を重要視し、マーケティング施策を周到に計画して実行しています。具体的には、CVRを改善するために、サイト内離脱率が高いページの見直しが行われました。特に、トップページや商品詳細ページ、カートページの改修が焦点となりました。

CVR改善の施策とその効果

古賀氏によると、サイト離脱率の高いページの改善がCVRを向上させる鍵となりました。ここでは、カートボタンのデザイン変更やトップページのバナー変更、商品ページの動画ABテストなどの施策が実施され、狙い通りの成果を上げたとのこと。特にカートボタンの改修は、購入完了ページに近いところからの改善が王道となるとのことで、非常に重要な施策とされています。

LeanGoとのコンサルティング効果

VALXのCVR向上プロセスには、LeanGoのコンサルタントとの協業が大きく影響を与えました。鈴木氏が担当する自社ECマーケティングでは、顧客ニーズに寄り添った施策が行われており、特にデータドリブンなアプローチが成功の要因となっているといいます。社内でのアイデアや実行が難しい部分についても、迅速に具体的な提案をもらうことで、従来にないスピードでの改善が可能になったと評価しています。

直面する課題と今後の展望

しかし、VALXの課題はまだ解決していないものもあります。特に、新たな顧客層が増えた一方で、商品の選択肢や提案がまだ不十分であると感じているとのことです。顧客体験をより向上させるために、目的別の商品提案やガイダンスの充実が必要です。また、ブランドとしてのクリエイティブを見直し、新たに顧客層への訴求を強化する方向性が求められています。