コビトカバの赤ちゃん「ウタ」、親子展示がスタート
2025年8月25日、神戸どうぶつ王国において、コビトカバの赤ちゃんとその母親の展示が始まりました。この赤ちゃんは、2025年7月9日に誕生し、同園としては初めてのコビトカバの繁殖となりました。新しい家族の名前は「ウタ」。お母さんの「コウメ」とお父さんの「タムタム」の名前から一文字ずつ取られて名付けられました。この名前には、音楽が国境を越えて愛されるように、ウタも多くの人々に愛される存在になり、コビトカバの保護や彼らが直面している問題について理解を深める手助けとなることを願う想いが込められています。
コビトカバについて
コビトカバは、ジャイアントパンダ、オカピと並び、世界三大珍獣の一つとされています。この珍しい動物は、古代のカバの姿を残しているため非常に貴重です。しかし、彼らは絶滅が危惧される存在でもあり、西アフリカの特定の地域にわずか2,500~3,000頭しか生息していないと推定されています。今や日本国内の動物園でコビトカバを飼育しているのはわずか5園館、14頭という状況です。
神戸どうぶつ王国は、開園以来、希少動物の保全や繁殖に力を入れており、今回の赤ちゃん誕生は種の保存における重要な一歩とされています。これを通じて、多様な生命の尊さを伝える活動を行っており、未来の自然環境を守る重要性を広めることを目指しています。
赤ちゃんの観覧情報
コビトカバの赤ちゃん「ウタ」と母親の展示は、毎日10:00から15:00までの間、神戸どうぶつ王国にて行われます。親子の様子はアフリカの湿地エリアのコビトカバ展示場左側で観覧可能です。ウォークスルー方式で進行し、参加者は順番にガラス越しに見ることができます。ただし、赤ちゃんの居場所によっては観覧できない場合もあるため、ご了承ください。
また、Instagramの新たなアカウントも開設されており、赤ちゃんの成長や日常的な様子を写真や動画で楽しむことができます。9月13日(土)からは10分間の無言ライブ配信も予定されており、皆さんを楽しませる予定です。
コビトカバの保護活動の重要性
コビトカバは、保護活動の対象として非常に重要で、彼らの生息地減少や環境問題への意識を高める必要があります。神戸どうぶつ王国は、コビトカバの赤ちゃん誕生を機に、多くの人々に動物たちの現状について知ってもらう機会としたいと考えています。動物たちが直面する問題に対して理解を深め、保護活動を支援することが求められています。
驚くべき姿と可愛らしい表情を見せるコビトカバの赤ちゃん「ウタ」。ぜひその目で新しい家族の誕生を体験し、動物たちを守るための方策を共に考えましょう。