愛知県とeiiconが進める革新的なデジタルプロジェクト『TECH MEETS』
愛知県は、先端デジタル技術を駆使して地域の課題解決を目指すあいちデジタルアイランドプロジェクト『TECH MEETS』を始動しました。協働するのは、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を運営する株式会社eiiconです。このプロジェクトにおいて、企業が抱えるさまざまなニーズに対して、14社のシーズ企業が提供する先端技術により解決に挑みます。
プロジェクトの目的と背景
愛知県は、2026年に開催されるアジア競技大会を見越して、中部国際空港島やその周辺地域における先端デジタル技術の実証フィールドを整備しています。この取り組みは、イノベーションを活性化させるための企業やスタートアップを誘致し、デジタル技術の社会実装を加速させることを目指しています。具体的には、2030年に普及が見込まれるサービスやソリューションを早期に実装し、地域の活性化につなげるというビジョンがあります。
プロジェクトでは、愛知県とeiiconが共同で、ニーズ企業から出された15のテーマに対し、先端技術を持つ企業を募集しました。その結果、14社が採択され、それぞれの企業が自社の課題解決に向けて革新的なプロジェクトを推進することになります。
ニーズ企業とシーズ企業の取り組み
プロジェクトの開始は2025年7月23日から。ニーズ企業が提示したテーマには、地域の音楽イベントの環境センシングや、持続可能な空港運営の効率化、観光体験の創出、医療サービスの改善、さらには大規模イベントでの来場者体験の向上など、地域密着型のものが多く含まれています。たとえば、愛知国際会議展示場株式会社と提携するセンサーズ・アンド・ワークスは、地域共生のための環境センシングを行う取り組みを実施します。
他にも、ANA中部空港株式会社はFaroStarと連携し、航空機の周囲での業務効率化を目指します。知多半島ケーブルネットワークでは、Plaruが世代別の嗜好を考慮した観光体験の発信を行うなど、多様な課題解決に向けた取り組みが進められます。また、名古屋グランパスエイトとの提携では、VRTalkが“迷わせない”観戦体験の設計に取り組むなど、スポーツ興行における新たな試みも予定されています。
今後の展開
今後のスケジュールとしては、10月から実証計画を立て、11月には実証実験が開始される予定です。最終的には2026年3月に成果発表会を開催し、各企業が取り組んできた成果を広く発表します。このように、本プロジェクトは愛知県内外での技術実装と事業化を促進し、新たな地域の価値を生み出すことを目指しています。
お問い合わせ
『TECH MEETS』に関しての詳細な情報は、愛知県のあいちデジタルアイランドプロジェクトの運営事務局を通じて確認できます。また、株式会社eiiconは、オープンイノベーションに関する多様なサービスを提供しており、全国の企業と地域の活性化に寄与しています。
公式ウェブサイトや連絡先は以下の通りです:
- - eiiconのウェブサイト
- - お問い合わせ:techmeets-pjt(@)eiicon.net
- - 電話:03-6670-3273
愛知県とeiiconがタッグを組んで進めるこのプロジェクトは、地域の課題解決に向けた可能性を広げていくことでしょう。