ポール・ケアホルムの新たな魅力を探る書籍
フリッツ・ハンセンが主催する展覧会「ポール・ケアホルム in 京都」の開催を記念して、書籍「POUL KJÆRHOLM 共鳴する日本の美意識」が2024年12月21日に発売される。この書籍は、デンマークの著名なデザイナー、ポール・ケアホルムの作品がいかにして日本の美意識と響き合うのかを深く掘り下げた内容となっている。この機会に、彼のデザインの魅力を再発見することができるだろう。
書籍の内容と特徴
本書の監修および執筆を担当するのは、デザインスタジオKIGENZENである。前書きには、彼の息子トーマス・ケアホルム氏と娘クリスティーヌ・ケアホルム氏が寄稿しており、ケアホルム一家がどのように日本の文化とデザインに影響を受けてきたかが伝えられている。それに基づいて、ポール・ケアホルムの作品が、日本の伝統的な和の空間とどのように調和しているのかを素材や構造、美学などの観点から分析している。
さらに、矢吹健巳氏による作品写真が掲載されており、特に初公開となるケアホルムファミリーの貴重な写真も収録されている。書籍は、ブックディレクションを担当した幅允孝氏や、ブックデザインを行った須山悠里氏の手によって美しく仕上げられ、思わず手元に置きたくなる仕上がりとなっている。
展覧会との相乗効果
“ポール・ケアホルム in 京都”展は、特別な舞台、京都・両足院で開催される。展覧会は、ポール・ケアホルムのデザインの静けさと力強さが日本の伝統的な空間と響き合う様子を探求する機会であり、本書はその理解を深めるための良きガイドとなるだろう。
また、本展では日本初となるケアホルムの復刻アイテムも展示される。これにより、彼のデザイン哲学に新たな視点が加わることが期待されている。書籍はこの展覧会の図録として手に取ることができ、デザインを愛するすべての人々にとっての新しいインスピレーションとなるはずだ。
書籍の詳細と展覧会情報
本書「POUL KJÆRHOLM 共鳴する日本の美意識」の発売日は2024年12月21日、価格は4,500円(税抜)。手元に置いておきたい一冊として、ぜひ手に取ってみてほしい。
展覧会の基本情報は以下の通りである:
- - 主催:フリッツ・ハンセン
- - 会期:2024年12月21日(土)~2025年1月19日(日)
- - 会場:両足院(京都市東山区小松町591)
- - 開館時間:13:00~17:00(12/30〜1/3 休館)
- - 拝観料:1,000円(現金のみ)
書籍を通じてポール・ケアホルムの普遍的な美しさと、日本文化との共鳴を直接体感していただきたい。展覧会の開催とともに、ケアホルムの新たな魅力に触れる特別な機会をお見逃しなく。