港区に誕生する新しい共創の拠点
日鉄興和不動産株式会社が、東京都港区に新たなシェアオフィス「Real Co-CreBa」(以下、リアルコクリバ)を2025年6月17日にオープンすることを発表しました。この施設は、共創を生むために特別に設計された実験場であり、さまざまな個人や企業が協力し合って新しい価値を創造することを目的としています。
リアルコクリバの理念
リアルコクリバは、共創を重視するメンバーが集まる会員制のプラットフォームです。参加するには、入会審査が必要ですが、その後は共創活動用のスペースや実証実験のフィールドを無料で利用することができます。これにより、個々のビジョンや共創への意志を持つメンバー同士が密接に連携しやすくなり、新たなアイデアを生むための環境が整います。
共創の重要性
最近では「オープンイノベーション2.0」が注目されています。これは、企業が単独でなく、さまざまな個人や他企業と協力し合うことで新しい価値を創造し、社会課題の解決や持続可能な社会の構築を目指す概念です。日鉄興和不動産は、この理念を基に「Co-Creation BASE」プロジェクトを立ち上げ、リアルコクリバを開設しました。これにより、個々の参加者が持つ多様なバックグラウンドや専門知識が融合し、創造性が刺激されるのです。
リアルコクリバの特徴
1. 共創意識を重視したコミュニティ
入会時に共創に対する目的やテーマを明確にペーパーに記載し、オンライン面談を通じてメンバーが選ばれます。これにより、モチベーションの高い仲間とともに共同作業を行いやすくなっています。
2. 柔軟で自由な空間設計
一般的なコワーキングスペースではなく、共創を目的とした設計がなされています。会議やイベントに利用できるスペースを完備し、長期にわたるブレインストーミングやプロジェクト企画にも対応可能な体制が整っています。
3. オープンイノベーションの実践
リアルコクリバは、さまざまな企業や専門家と連携し、共創から得られたデータをもとにPDCAサイクルを回しています。このプロセスを通じて、共創の仕組みを可視化し、分析・改善を重ねていきます。
利用者の声
リアルコクリバを利用するメンバーからは、共創が自然に生まれる環境が評価されています。ある利用者は「ここには『静かに作業する』というよりも『誰かと何かを生み出すために集まる』という空気がある」と述べ、参加することで新たなアイデアのヒントを得られると感じています。また、別の参加者は、実験的なアイデアを試す場としての便利さが、特にベンチャー企業にとってありがたいポイントであると語っています。
未来を創るための研究所
この施設を運営する
Future Style総研は、未来の暮らしや働き方など多様なテーマを研究し、新たな価値を生み出すための拠点として機能しています。2020年からのプロジェクト「Co-Creation BASE」により、様々な企業と協力し、実証実験を行っています。
おわりに
リアルコクリバは、まさに各種業種の個人や企業が集まり、共創を通じて新たな価値を生み出すための実験場です。ここでの体験が、さらに多くの人々や企業の挑戦をサポートし、未来の社会に貢献することが期待されています。是非、あなたもこの新たな共創の拠点に足を運んでみてはいかがでしょうか。