世界初の空飛ぶ車ASKA A5が飛行テスト成功、未来の移動手段を切り開く

世界初の空飛ぶ車ASKA A5、飛行テストに成功

米カリフォルニアに本拠を置くASKA社が、空飛ぶ車ASKA A5のフルスケール実機による初飛行に成功したとの嬉しいニュースが届きました。これは、自動車と航空の技術が一体となった新たな移動手段の扉を開く大きなステップを意味します。実機は、テザーケーブルに繋がれての離陸でしたが、30秒間にわたる安定した空中停止飛行（ホバリング）に成功した模様です。

当社が開発したASKA A5は、SUVサイズのデザインで、垂直離着陸および滑走路からの離着陸が可能な世界初のeVTOL（電動垂直離着陸機）です。その特徴は、陸上だけでなく空中でも利用できることで、先進的なモビリティの実現を目指しています。さらに、安全性を重視して設計されており、航続距離は約400キロメートルを誇ります。

連邦航空局の認証取得

ASKA A5は、この技術革新の処理を進める中で、7月21日に連邦航空局（FAA）から認証書（COA）と特別耐空証明を取得しました。これは、特定の条件下において空を飛ぶことが許可される証明です。この近未来的な技術の実現には、FAAとの連携も欠かせません。

共同創業者兼CEOのカプリンスキーガイ氏は、「テストに成功したことは、私たちのチームにとって大きな成果です。これは自動車や航空産業にとって非常に重要な瞬間です。」とコメントしており、その期待感は高まるばかりです。

ホバリング技術の革新

ASKA A5は、垂直離着陸技術を超えて、タイヤに搭載されたインホイールモーターやプロペラ推力を利用し、エネルギーを効率的に活用することが可能です。この新しい技術は、滑走路からの離着陸を念頭に置いて設計されており、環境にも配慮した乗り物として位置付けられています。

会長のカプリンスキー真紀氏は、「我々がこれまで5年以上にわたり取り組んできた技術開発の成果が、このホバリング飛行の成功に繋がりました。」と話し、2026年の商業化に向けた将来の展望をしっかりと描いています。

安全性も兼ね備えたデザイン

ASKA A5は、4人乗りの設計で、パイロット1名と乗客3名を搭乗させることができます。また、パイロットはヘリコプターのように垂直に離陸し、その後は小型飛行機のように空を飛びます。興味深いのは、翼を格納することでSUVほどのサイズになる点です。これにより、通常の駐車場でも駐車が可能になります。

電動走行に加え、バッテリーシステムを搭載し、飛行中にガソリンエンジンでバッテリーを充電するプラグインハイブリッドの仕組みを採用しています。このように、環境にも配慮したデザインを実現しています。