ココナラが示すビジネスシーンの新たな活用法と成長の実態
株式会社ココナラは、2024年度のビジネス利用実態調査を実施し、その結果を公開しました。この調査では、日本最大のスキルマーケットであるココナラの多様なサービスとともに、ビジネスシーンでの実際の利用状況を詳しく分析しています。
スキル登録者の多様な職種
ココナラには、100万人以上のスキルホルダーが登録しており、イラストレーターや動画クリエイターといったクリエイティブ系から、営業職や事務職、さらには講師やカウンセラーなど様々な分野で活躍する人材が存在します。特に、最近の調査では、ビジネス系の職種として用意されているスキルの質と数が増えていることが確認されました。
人気のサービスカテゴリ
調査結果によると、最も人気のあるサービスはホームページ作成で、次いでロゴデザインやイラスト作成が続きます。また、企業がSNS運用や動画編集の支援を外部のプロ人材に依頼するケースも増加しており、特に情報発信の重要性が高まっています。
AI関連サービスの急成長
注目すべきは、AI関連サービスの成長率です。特に、生成AIやChatGPTに関連するサービスが前年比394%の成長を記録し、多くの企業がこれらの技術を利用して業務の効率化を図っています。この背景には、労働力不足を受けた営業代行や採用代行サービスの需要高まりがあります。
業種別の利用状況
業界別に見ると、建築・建設・土木業界では図面デザインやインテリアデザインの依頼が増えており、法律・会計業界でもロゴ制作やアシスタント業務のニーズが高まっています。また、教育業界ではオンライン授業に伴う教材動画の編集依頼が増加し、エンタメやゲーム業界では、制作や翻訳サービスの利用が進んでいるというデータも浮かび上がりました。
さらに、ココナラを通じて検索されているキーワードでは、「生成AI」が最も多く検索され、次いで「契約書」関連のニーズが高まり、法的なサポートが求められる状況が伺えます。これは、オンライン取引の増加に伴うもので、行政書士や弁護士への依頼が増加している傾向を反映しています。
継続的業務向けの新機能
2024年4月にリニューアルされた「ココナラ募集」では、時間や月額単価に基づいた継続的な業務委託が可能になり、その掲載数は以前に比べて5倍以上に増加しています。これは「スキルの高い人材に継続的な業務を依頼したい」というニーズに応じたものです。
総括
これらの調査結果から、ココナラのビジネスシーンでの利用頻度が高まり、サービスの質も向上していることが明らかです。AIカテゴリやビジネス代行サービスの急成長を受け、外部人材の力を借りることで、企業の競争力を高める傾向が強まっています。今後も、ココナラはサービスカテゴリの拡充を続け、より多くの企業にとっての「すべてが揃うサービスマーケットプレイス」となることを目指しています。
調査概要
- - 調査機関:株式会社ココナラ
- - 集計期間:2024年4月1日〜2025年2月28日