広島国際大学が福祉避難所運営訓練を実施
近年、自然災害の頻発に伴い、地域における防災意識の高まりが求められています。その中で、広島国際大学の救急救命学科は、地域防災力を向上させることを目的として、東広島市黒瀬町にて福祉避難所運営訓練を行うことになりました。本訓練は、学生たちにとって貴重な実践的経験を提供する重要な役割を果たします。
訓練の目的と内容
この訓練は、災害時における避難所の運営の難しさを体験的に学ぶものであり、学生たちが災害時に必要な救護活動や避難所の運営を学ぶことができます。運営側が一方的に指示を出すのではなく、避難者の主体的な協力を引き出すことに重きを置くため、より実践的で効果的な学びが期待されます。また、個人情報を扱う際の注意点や、障がい者や外国人に対する配慮が必要なケースについても学ぶ取り組みが行われます。
訓練の場所と日時
訓練は2025年12月5日(金曜日)の13時から16時10分まで、黒瀬保健福祉センターで実施されます。この施設は、福祉避難所としての運営が可能な新たな指定施設であり、避難者の快適さに配慮したレイアウトや空間設計に取り組むことが求められます。
訓練の具体的な流れ
訓練の具体的な内容は以下の通りです:
1.
まちあるき:参加者は、自宅から黒瀬保健福祉センターまでの危険箇所及び所要時間を確認するため、実際に移動します。
2.
備蓄品の確認:避難所に必要な備蓄品や運営アイテムの確認と組み立てを行います。
3.
避難所運営:実際に避難所の運営を行い、どのように避難者を受け入れるかを学びます。
4.
意見交換会:訓練後に参加者同士で意見を交換し、様々な観点からのフィードバックを得ます。
地域と学生の連携
広島国際大学は地域と連携しながら学生の防災力と福祉的視点を育成することに力を入れています。このような取り組みを通じて、安心・安全なまちづくりへの貢献を目指しています。
訓練には、救急救命学科の2年生50人と、東広島市危機管理課の協力が得られており、地域の防災意識を高めるための重要な一歩となることでしょう。今回の訓練が、学生たちにとって実践的かつ意義深い経験となることを期待しています。