福岡県福智町に新酒蔵「天郷醸造所」が完成し、地酒の未来を切り開く

福岡県福智町に新たな酒蔵「天郷醸造所」が誕生

日本の豊かな酒文化を再興し、地域を活性化するための挑戦が実を結びました。福岡県福智町に位置する「天郷醸造所」がついに完成。在りし日の酒造りを受け継ぐ新しい拠点の誕生に、多くの期待が寄せられています。この酒蔵は、株式会社天郷醸造所によって運営され、同社の代表取締役である中山雄介氏の強い意志のもとに、地元への愛や酒への情熱が込められています。

酒蔵完成までの道のり

この壮大なプロジェクトは、2024年10月に始まりました。地鎮祭からスタートした工事は、冬の厳しい寒さの中で進められました。特に基礎工事は職人の高い技術と細心の注意が求められ、約4か月間もの間、着実に工事が行われました。

完成を目前に控えた2025年3月31日には、最新の設備も整い、ついに「天郷醸造所」がその姿を現しました。このプロジェクトは、多くの地域の方々の支援や、クラウドファンディングでの応援によっても成り立っており、地域コミュニティとの強い絆を感じる瞬間でもありました。

建設地の選定と「天郷」の由来

新酒蔵の建設は、福智町の自然環境を十分に活かすために行われました。この地域は福智山から流れる伏流水や美しい自然が息づいており、最適な場所として選定されました。中山氏にとっても、思い出のある地であり、「天郷」と名付けられたこの場所には、地域とともに栄え、故郷を再興するという願いが込められています。「天郷」の意味は「天国のような故郷」であり、地元の人々や訪問者にとって特別な意味を持つ地名なのです。

開所記念セレモニーの開催

酒蔵の完成を祝うオープニングセレモニーは、2025年5月11日（日）に行われます。このセレモニーでは、中山氏や杜氏の上田氏からの挨拶、製品紹介などが行われる予定です。一般の参加は控えられますが、報道関係者には取材の機会が与えられます。

皆様もこの新たな酒蔵から生まれる地元産の酒を楽しみにしていただきたいと思います。福智町の地域振興や日本の酒の文化に初の一歩を踏み出す「天郷醸造所」。その開業によって多くの人々に愛される存在となることが期待されます。