CARE認証の新たな試み
2023-07-24 11:58:07
新たな人権配慮「CARE認証」導入で持続可能な製品を目指す
CARE認証とは何か?
現代の経済は多くの人々の活動によって支えられていますが、製品の製造過程には隠れた課題が存在します。そこで登場したのが、製品における人権に配慮した証である「CARE認証」です。これは、製品の製造過程で人権が守られているかどうかを示すための、新しい枠組みとなります。
CAREは「Corporate Awareness for Responsible Ethics」の略であり、国連のガイドラインに従って設計されています。特に、九州大学とハーバード大学の協力により、国際的なサプライチェーンの評価が行われています。具体的には、製品が作られる現場まで遡って人権負荷を評価し、結果に応じて「Platinum Blossom(世界上位5%)」「Gold Blossom(世界上位10%)」「Silver Blossom(世界上位25%)」「Bronze Blossom(世界上位50%)」といった認証を授与します。
CARE認証のプロセス
CARE認証を取得したい企業は、一般社団法人計量サステナビリティ学機構にデータを提出し、複数回のヒアリングを受ける必要があります。このプロセスにより、手元のリソースで人権に関する取り組みの可視化が可能となります。特に、CARE認証の取得は他の人権デューディリジェンスに比べ、負担を軽減する工夫がされています。
例えば、最初のヒアリングを経て、製品のサプライチェーンデータを共有することが求められます。その後、独自の評価システムを用いてリスク評価が行われ、最終的に第三者による審査を受けることになります。
アバンティによる第一号認証の取得
CARE認証の第一号案件として、株式会社アバンティが運営するオーガニックコットンライフスタイルブランド「プリスティン」がプラチナ認証を取得しました。これは、プリスティンの商品が厳格な審査を通過し、全世界の衣類業界の中でも上位4.2%に位置することが証明された結果です。この認証取得により、プリスティンはサステナブルな製品提供を強化しつつ、人権に基づく新たな価値を提供しています。
CARE認証の重要性
CARE認証は、企業単位ではなく製品単位での人権負荷を評価し、消費者が安心して選べる製品を提供することを目的としています。利用者は製品パッケージに認証マークが付されることで、その商品がどれほど人権に優しいかを確認できます。また、この認証を通じて、企業もサステナブルな取り組みを進め、社会的責任を果たすことができます。
発表会の開催
CARE認証のサービス開始と第一号案件の認証完了を記念して、オンライン発表会が2023年7月27日に開催されます。このウェビナーには計量サステナビリティ学機構の代表理事やアドバイザーが登壇し、CARE認証の意義や具体的な取り組みについて詳しく説明します。参加希望者は、指定のフォームから申し込むことができます。
結論
人権に配慮した製品を選ぶことは、私たちが持続可能な未来を築くための第一歩です。CARE認証の導入が、この流れを加速させることでしょう。今後も、多くの企業がこの認証を取得し、より良い社会の実現に寄与することを期待しています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人計量サステナビリティ学機構
- 住所
- 東京都港区浜松町二丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F
- 電話番号
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