株式会社トラーチが進めるリスキリングによる人材育成の新たな挑戦と実績

株式会社トラーチが取り組むリスキリング

株式会社トラーチは、奈良県奈良市に本社を置く企業で、主に住宅用太陽光発電や蓄電池システムの販売・施工を手がけています。近年、同社はリスキリングを通じて社員の育成に力を入れています。リスキリングとは、新しいスキルや知識を身につけるための再教育を指し、社員の成長を促す重要な手段とされています。トラーチでは、社員が学びたいという気持ちを尊重し、研修や勉強会にかかる費用を会社が負担し、さらにリスキリングを業務時間内で実施することも認めています。

働く人々の自己啓発状況

独立行政法人の労働政策研究・研修機構による調査によれば、仕事に役立つ自己啓発を行っている人は全体の14.9%に留まります。この背景には、業務が忙しく時間を取れなかったり、自己啓発に対する評価が得られないなどの理由が挙げられています。トラーチでは、このような外的要因を克服し、社員への投資を重視することで、リスキリングを進めているのです。

社内アプリ開発の挑戦

特にデジタル分野やAI、IT人材の不足が懸念される中、トラーチは社内人材を強化するために「マーケティング」と「プログラミング」のリスキリングプログラムを導入しました。社内DXを促進するため、非IT分野の社員による社内アプリの開発を目指すプログラミング研修が開始され、業務の効率化が望まれています。

プログラミングで広がる可能性

DX事業部の西村直也さんは、自己啓発によるスキル向上を目指し、社長に相談の上、webマーケティングとプログラミングを学びました。初めは全くの初心者だった彼も、研修を経てプログラミングのスキルを習得し、社内アプリの開発に挑戦するまでになりました。この経験を通じて、自己成長と共に社内での評価も向上したとのことです。

リスキリングがもたらした成果

トラーチでは、SNSに力を入れ、現在は総フォロワー数が約5万人を超え、月平均で100人近い採用応募があると報告されています。社員はSNSマーケティングに必要な基礎や戦略を学び、動画制作では月初めに2万回の再生が達成されるなど、具体的な成果をあげています。また、プログラミング学習を通じて新たな業務改善を目指し、アプリ開発にも挑戦しているのです。