あぐラボが提案するデジタル農業の未来
一般社団法人AgVenture Lab、通称「あぐラボ」は、JAグループが設立したイノベーションラボであり、農業のデジタル化を促進する様々な取り組みを行っています。2023年12月3日、さいたま市で開かれる「スマート農業推進フォーラム」に参加し、同ラボが開発したデジタルサイネージシステム「JAサイネージ」を紹介します。
この「JAサイネージ」は、特にその扱いやすさが注目されています。スマートフォンを用いることで簡単に操作でき、これまで敷居が高かったデジタルサイネージの導入が、農家や直売所にとって身近なものとなります。コスト面でも調整が可能な設計がされており、初期投資が軽減されるため、多くの引き合いが寄せられています。すでに広島県や神奈川県を含む全国で10カ所以上の農産物直売所への導入が完了しており、今後はスーパーマーケットやオフィス向けの市場へも展開する計画です。
フォーラムは農林水産省と農研機構が主催するもので、「園芸分野におけるスマート農業技術の社会実装に向けて」というテーマで、さいた新都心の合同庁舎で行われます。あぐラボを含む20以上の企業や団体が参加し、スマート農業に関する取り組み事例の紹介や、実際にツールを導入した農業者によるパネルディスカッションが予定されています。
このイベントは、デジタル技術が農業に果たす役割や、その未来を見据えた重要な機会となるでしょう。「JAサイネージ」の実際の操作デモや具体的な活用例を通じて、来場者に新しい可能性を示すことが期待されています。
あぐラボについて言えば、2019年に設立されたこのイノベーションラボは、JAグループの全国組織が連携し、農業の持続可能な発展を目指して様々なイニシアチブを打ち出しています。農業者の生産性を向上させるための実装可能な技術を開発し、全国の食糧生産の向上に寄与することを目指しています。
「JAサイネージ」はそうした取り組みの一環として考えられており、デジタルコミュニケーションを通じて、農業の現場を活性化させる力を持っているのです。このフォーラムをきっかけとして、今後も多くの農業者がデジタル技術を利用し、持続可能で効率的な農業を実現させていくことが期待されます。
是非、この機会に「JAサイネージ」にご注目いただき、新たな農業の姿を一緒に体験してみてください。