ニキビと乾燥の意識調査
2010-11-10 15:21:18

ニキビと乾燥の関係を知り、適切なケアを=調査結果が示す女性の意識

11月12日は皮膚の日として、全国でさまざまな皮膚トラブルに関する啓発活動が行われます。今年はガルデルマ株式会社および塩野義製薬が共同で実施した、ニキビに悩む20歳代女性300人を対象とした意識調査の結果が注目されています。調査では、ニキビの原因認知に関する詳細なデータが明らかになりました。

調査の背景


ニキビは思春期や若い成人に多い皮膚の悩みですが、特に過剰な皮脂分泌が原因だと認識されがちです。しかし、実はそれだけではなく、乾燥も要因の一つであることが多くの専門家から指摘されています。この時季、特に秋から冬にかけては、乾燥による皮膚バリア機能の低下がニキビの発症を促す可能性があります。

調査結果のポイント


調査の結果、ニキビができやすい原因として最も多く挙げられたのは「ストレス・疲労(74.0%)」、「不規則な食生活(63.3%)」、さらには「睡眠不足(53.3%)」であり、「乾燥」への認知はわずか28.7%と低いことが分かりました。つまり、多くの人々がニキビの原因として見落としているのは、本人たちにとって非常に重要な要素である乾燥です。

さらに、ニキビに悩む約4割の人が10年以上もの間、悩み続けていることもデータから浮かび上がりました。5年以上悩んでいる人は60%に達し、これはニキビが慢性的な皮膚疾患であることを示唆しています。興味深いことに、ニキビ一個が体重2~3 kg増加と同じ程度のストレスをもたらすとする回答者は35%にのぼりました。

受診への抵抗


ニキビ治療のための皮膚科受診経験は、実に62%の人が「受診したことがない」と答えています。その理由として、「そのうち治ると思う」といった軽い認識や、「ニキビぐらいで病院に行くのは大げさ」といった考え方が挙げられています。このような思考が、自己流のケアを長期間にわたり続ける原因となり、結果として重症化するケースが少なくありません。

皮膚科医である村上早織先生の見解では、ニキビは慢性的な皮膚疾患であるとし、早期に皮膚科医の診断を受けることが重要だと述べています。ニキビが進行してしまう前に、皮膚科で適切な治療を受けることで、トラブルを回避し、より早く快適な肌を取り戻せる可能性があります。

まとめ


調査結果から見えてくるのは、まだまだ多くの人々がニキビ治療に対する正しい理解を持っていないという現実です。秋冬に向けて乾燥が進むこの時期、専門医に相談することをためらわず、的確なアドバイスを受けつつ、ニキビの悩みを解消していくことが求められています。企業としても、患者のQOL向上のために、正確な情報の提供や啓発活動に力を入れる必要があります。この機会に自分自身の肌状態を見直し、適切な対処を心がけていただきたいと思います。

会社情報

会社名
ガルデルマ株式会社
住所
東京都新宿区西五軒町13-1住友不動産飯田橋ビル3号館9階
電話番号
03-5229-6900

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