パナソニック、SDGs支援ファンドで貧困解消活動を強化
パナソニック ホールディングス株式会社は、貧困解消に向けたNPO/NGOの組織基盤強化を支援するために、「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」の2024年度助成先として、12団体を選定しました。助成金総額は2036万円に及びます。この助成は、国際社会共通の持続可能な開発目標(SDGs)の中でも特に「目標1:貧困の解消」に注力したものです。
貧困解消への取り組み
最近の国際情勢は、不安定さを増しており、ウクライナ紛争や中東情勢の緊迫化などがその原因とされています。これに伴い、気候変動による自然災害も増加し、世界各国の貧困が深刻化しています。そこで、パナソニックは、持続可能な社会を実現するため、NPO/NGOの活動をサポートすることにしました。
2024年夏、パナソニックは53団体からの応募の中から、海外助成3団体と国内助成9団体を選出しました。特に、NPO/NGOが戦略的に社会課題を解決するためには、組織の基盤強化が不可欠との認識があります。
助成プログラムの詳細
本ファンドでは、組織診断や運営改善を支援する2つのプログラムが設けられています。まず、海外助成では、アジアやアフリカ地域の団体に対して医療アクセスや安定した就労支援等を行うための資金を提供します。一方、国内助成は、LGBTQ団体や、困難を抱える子ども・若者への支援に特化しています。
具体的な助成内容として、組織診断や広報基盤、財政基盤の強化などが含まれるとされています。これにより、各団体は持続的に活動を強化し、貧困による格差解消に寄与することが期待されます。
パナソニックの理念
パナソニックがこの助成プログラムを始めたのは2001年のことです。以来、2018年度以降は「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」に改訂されるなど、常に社会のニーズに応える活動を続けてきました。これまでに490団体に対して6億4,201万円の助成を行ってきた実績があります。
組織基盤強化フォーラム
また、パナソニックは2025年1月24日に「人的基盤から考える組織基盤強化」というテーマでフォーラムを開催します。NPO/NGOに興味がある方は誰でも参加でき、参加は無料です。要事前申し込みとなりますので、ぜひ関心のある方は応募を検討してみてください。
これにより、NPO/NGOのリーダーや活動家たちが集まり、互いに学びを深め、運営の質を向上させる機会となることでしょう。
結論
パナソニックは今後も、NPO/NGOとの協力を強化しながら、社会課題の解決に向けた取り組みを継続していく方針です。組織基盤強化を通じて新たな社会価値を創造し、持続的な発展を目指していくのです。