最適化ツールQUBO++で生産計画が劇的に変わる！

QUBO++が目指す生産スケジューリングの新時代

広島市に本社を置くデジタルソリューション株式会社は、広島大学大学院先進理工系科学研究科の中野教授とNTTデータグループとの共同開発による最適化ツール「QUBO++」を用いた新たな工程スケジューリングサービスを開始しました。この新技術によって、生産計画作業は従来の2時間からわずか1秒に短縮されるという劇的な変化を見せています。

このサービスの大きな特長のひとつは、オペレーターが設定した優先順位に応じて、処理の休止時間を最小化しながら複数の炉への割当てを自動的に決定できる点です。これにより、効率的で効果的な生産が実現可能となります。しかも、一般的なPC上で高速に計算できるため、特別な高性能コンピュータを必要としません。これにより多くの企業が気軽に導入できる環境が整いました。

精度の検証

この新たなスケジューリングシステムは、株式会社ナガトの月見工場での熱処理工程を通じて、その精度が実証されています。手動で計画を立てていた従来の方法と比較しても、QUBO++による計画の精度は同等かそれ以上であることが確認されています。これにより無駄な時間を省き、計画立案にかかる人件費を削減することが可能となりました。さらに、稼働効率の向上や納期の遵守も期待できるため、利益の最大化にも寄与します。

システムの使いやすさ

このサービスは利用のしやすさも大きな魅力です。利用者は簡単な入力作業を行うだけで、すぐにスケジューリングの支援を受けることができます。必要な情報を入力し、最適な結果を選択すれば、稼働期間の可視化や結果のCSVファイルへの出力が可能。この機能により、異なるシステムとのデータ連携もスムーズに行えるため、企業の生産現場にとって非常に有益な存在となります。

未来の展望

今後は2025年以降にさらに多様なサービスの展開を計画中です。具体的には、企業や大学の研究開発向けにQUBO++のライセンスと技術サポートを提供することを考えています。また、個別案件の受託や保守契約の継続支援を通じて、QUBO++の普及を目指してまいります。私たちはこの最適化技術を通じて、多くの企業や研究機関の課題解決に貢献できることを心から望んでいます。

このように、QUBO++は単なる生産計画の効率化だけでなく、幅広い産業における生産性向上のカギとなる存在なのです。これからの展開にもぜひ注目していきたいと思います。