肌の印象が第一印象に大きく影響することは、誰しもが感じていることかもしれません。特に年齢と共に気になるのが「たるみ」。このたるみを気にする方に嬉しい新たな研究結果が発表されました。それは、ポーラ・オルビスグループの研究部門であるポーラ化成工業が行った調査です。
肌表面の「粗さ」と「くすみ」が印象を左右する
この研究では、肌の表面が持つ「粗さ」と「くすみ」が、どのように顔の印象に影響を与えるかを検証しました。その結果、顔の形は同じでも、肌表面が滑らかでくすみのない状態だと、たるんで見える印象が弱まることがわかりました。
たるみとは何か
たるみとは、ほほなどの下垂が原因で見た目に変化をもたらすことを指します。主に、皮膚深部の線維の変化がその原因と考えられており、これを改善するには、時間と労力が必要です。しかし、肌の表面状態は比較的早く改善可能です。このことから、表面の質感を整えることで、全体的な見た目の印象が変わるのではないかと研究チームは考えました。
実際に結果を見てみると
534名の一般女性を対象にした画像評価試験が行われました。CG加工によって、肌の状態だけが変化した顔画像を使用し、被験者にたるみの印象を評価してもらった結果、表面が滑らかでくすみのない画像の方が、たるみの印象が明らかに軽減されることが示されました。この研究により、肌の粗さやくすみの改善が、たるみの印象を変える可能性があることが確認されたのです。
フェイスラインやほほの印象にも影響大
続いて、肌の表面状態がフェイスラインやほほの印象に与える影響についても評価しました。裸の表面状態を持つ顔画像と、粗さやくすみを持つものを比較したところ、滑らかな肌表面の方が「フェイスラインのゆがみ」や「ほほの下がり」といった印象が弱まることがわかりました。つまり、同じ顔の形状でも、肌表面の質感の違いによって受ける印象が大きく変わるのです。
短期間で効果を実感
この発見は、美容において非常に重要です。肌の表面状態は皮膚の深層に比べて変化がしやすいため、適切なスキンケアを行うことで、たるみの印象を短期間で改善することが期待できます。この研究が示すように、保湿や角層を整えるスキンケアを日常的に続けることで、より自分に自信を持てるようになり、たるみ対策へのモチベーションも高まるでしょう。
この研究結果は、日常のスキンケアを見直すきっかけとなりそうです。肌の表面が整うことで、外見に与える印象を良くし、自信を持った毎日を送れることが期待されます。