日本リスキリングコンソーシアムが新技術研修プログラムを公開
日本リスキリングコンソーシアムは、誰もが活躍できる社会を実現するため、個々のスキルをアップデートする「リスキリング」に取り組んでいます。このコンソーシアムは、グーグル合同会社が主幹事として率い、国や地方自治体、企業を含む250以上の団体から構成されています。2023年10月31日、経済同友会と連携して戦略的パートナーシップを締結し、再びその重要性が示されました。
この取り組みの一環として、株式会社サイバーエージェント、株式会社セガ、株式会社MIXI、株式会社リクルートの4社が新卒向けの技術研修プログラムを日本リスキリングコンソーシアムのウェブサイトにて公開しました。公開されたプログラムは合計26種類に及び、エンジニアリングスキルの基盤をしっかりと築く内容となっています。
新卒向け技術研修プログラムの概要
サイバーエージェント
サイバーエージェントが提供するプログラムには、以下のような内容が含まれています。
- - CI/CDのススメ: エンジニアに必要なCI/CDの基礎を学ぶ研修。
- - Kubernetesのススメ: コンテナオーケストレーションツールであるKubernetesの基礎研修。
- - セキュリティ研修: エンジニア向けに分かれたセキュリティの基礎知識に関する研修が行われます。
セガ
ゲーム業界のパイオニアであるセガの提供プログラムには、次のようなものがあります。
- - SIEM on Amazon OpenSearch Service: セキュリティログを可視化し、効率的に活用する方法を学びます。
- - デバッグ術: アーケードゲームを支える技術の裏側を体験する講座。
MIXI
ソーシャルネットワーク大手のMIXIから提供される新卒向け技術研修は、次の内容で構成されています。
- - Android研修: Androidアプリの基礎からアーキテクチャ、デバッグまでを学ぶハンズオン形式。
- - Flutter研修: マルチプラットフォーム開発の手法を習得。
- - Git研修: 開発チームでのGitの有効な活用法を学ぶコース。
リクルート
リクルートは、エンジニア新人研修として、幅広い講座を用意しています。フロントエンド、バックエンド、モバイルアプリ、セキュリティなどの基礎から応用まで充実した内容で、実践的なスキルを身につけることができます。
今後の展望と役割
日本リスキリングコンソーシアムは、個人だけでなく企業や地方自治体を対象にしたプログラムの提供を行い、特にデジタルスキルの向上に向けた支援を強化しています。さらに、経済同友会との提携によって、日本のリスキリング戦略の革新をも目指しています。
将来的には、リスキリングが産業全体に浸透し、国民一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出す社会を実現することが期待されています。これは単に職業的スキルだけでなく、個人の成長をも促進する重要な施策です。
まとめ
日本リスキリングコンソーシアムは、リスキリングを通じて新しい働き方や高いスキルを求める労働市場に対応する努力を続けています。今後も多くの企業との協力を通じ、スキルアップのカリキュラムを拡充し、個々の能力を引き出す取り組みを進めていく予定です。これにより、全ての人が平等に成長し、社会の一員として活躍できる未来が実現することが期待されます。