シニア女性のスマホ実態調査
2018-10-10 11:01:29
シニア女性のスマホ利用実態調査:使いこなせる人はわずか12%
最近、シニア女性のスマホ利用状況についての調査が発表されました。この調査では、シニア女性の約67.7%がスマートフォンを保有し、携帯電話の利用率に比べると2.2倍の高い割合となっています。しかし、興味深いことに、スマホを活用しているという自信を抱いているのはわずか12%にとどまっています。
調査に参加した312名のスマホ保有者のうち、過半数近くの55.8%の人々は、自身がスマホを使いこなせていないと感じていることが明らかになりました。その他の回答としては、「普通くらい」と回答した人が30.8%、そして「使いこなせている」と自信を持つ人は12.2%でした。スマホへの理解や操作には、明確な格差が生じているようです。
さらに、アプリや機能ごとの使いこなし度に関しても差が見られました。「動画・音楽視聴」「ゲーム」「SNS」が利用できる上級者は、特にこれらのコンテンツを頻繁に楽しんでいます。これに対し、初心者の中には、「いいねボタンの押し方がわからない」「QRコードの読み取りができない」といった声も多くあります。これは、実際の操作が難しく感じられ、使い方に対する心理的な壁が存在することを示しています。
また、専門家の意見も重要です。生きかた上手研究所の所長、梅津順江氏によれば、シニア女性には「とことん使いこなしている派」と「使えていない派」が存在し、その中間層を形成する「それなりに使えている派」も見受けられます。このような層は、通話やメール、検索、写真撮影といった基本的な機能は利用しているものの、更なる機能の活用には慎重になっています。
高齢者層の中には、スマホの操作を怖いと感じる人も少なくなく、専門的な設定は家族に任せ、SNSやネットショッピングはパソコンを使用するというスタンスも見受けられます。このため、スマホと他の情報デバイスを賢く使い分けているシニア女性もいるということが言えます。
ハルメクの調査結果から、シニア女性たちが情報デバイスを活用する際には、自信を持ちすぎず、適度な距離を置くことが重要だと考えられます。今後もスマホへの興味を持ち続け、必要な知識や情報を積極的に得る努力が求められるでしょう。10月10日に発売されるハルメク11月号では、スマホ操作に関する基本的な使い方が詳しく紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
本調査は、ハルメクホールディングスが行い、シニア女性のデジタルデバイス使用状況を探る一環として実施されました。数値の裏には、シニア女性がどのようにデジタル化の波に対応しているのか、さらなる考察の必要性が示されています。
会社情報
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株式会社ハルメクホールディングス
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- 東京都新宿区神楽坂4-1-1
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