文化圏ごとの「かわいい」観の違いとは?
フリュー株式会社が実施した調査によると、日本・中国・韓国の「かわいい」に対する考え方に顕著な違いが見られました。調査は「フリューかわいい研究所」によって行われ、各国の15~35歳の女性300名を対象に行われました。このレポートでは、それぞれの文化圏での「かわいい」の捉え方の違いや推し活の傾向について詳しくご紹介します。
日本の「かわいい」。消極的な印象
日本では、「かわいい」と思ったものに対し「眺めたい」と感じる人が多かったのに対して、同じ質問に対する韓国や中国の人々は「抱きしめたい」や「触れたい」といった、より直接的な感情を抱く傾向が見られました。このことから、日本の「かわいい」に対する反応がやや消極的であることが分かります。また、日本の女性たちは「幸福感を感じる」という共通の答えが上位にランクインしましたが、所有欲に関しては中国や韓国に比べて少ないことが示されています。
中国の「かわいい」。気分を上げたい
中国においては、「気分が晴れやかになった」や「気分が高揚した」といった感情が多く見受けられ、他国の「可愛がりたい」からは明確に違った印象を持たれました。推し活に関する調査でも、中国の74.0%が推し活を実施経験があると回答し、満足度も100%という高い数値を記録しました。この結果から、中国の若い女性たちは「かわいい」に敏感で、積極的に楽しむ姿勢がうかがえます。
韓国の「かわいい」。所有したい気持ち
一方、韓国では「抱きしめたい」「触れたい」といった、より積極的な欲求が強いことが明らかとなりました。推し活においても72.0%が経験があると答え、満足度も非常に高いという結果になりました。これらのデータは、韓国における「かわいい」の文化が「所有すること」に重点を置いていることを示唆しています。
かわいいキャラクターの人気調査
調査結果では、各国で人気のキャラクターにも違いが見られました。日本では「ちいかわ」が人気で、中国は映画「ナタ 魔童の大暴れ」の主人公が評価され、韓国では「クレヨンしんちゃん」が選ばれました。また、サンリオキャラクターも各国で高い人気を誇り、日本と韓国では特に上位にランクインしています。
まとめ
フリューの「かわいい」に関する調査は、文化圏ごとの違いを明らかにし、各国の女性たちがどのように「かわいい」を捉えているのかを読み取る貴重なデータを提供しています。日本は消極的である一方、中国と韓国はより積極的なアプローチを持つことが分かりました。これらの違いは、これからの「かわいい」マーケティングや文化の発展において重要な意味を持つでしょう。今後もフリュー株式会社は、これらの研究結果をもとに新しい「かわいい」の提供を目指していくことでしょう。