小説投稿サイト「アルファポリス」が生成AI搭載の対話型小説検索機能をリリース！

株式会社アルファポリスは、運営する小説・漫画投稿サイト「アルファポリス」に、生成AIを活用した対話型小説検索機能『小説検索AIアシスタントβ』をリリースしました。この機能は、AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」を活用し、小説投稿サイトでは国内初の試みとなります。

「アルファポリス」は、これまで19万作品を超える小説が投稿されてきました。読者がよりスムーズに好みの小説を見つけられるよう、詳細検索機能やパーソナライズされたレコメンド機能を拡充してきました。今回の「小説検索AIアシスタントβ」は、従来の検索・レコメンドでは実現できなかった、新たな作品との出会いの場を提供します。

この機能は、RAG（検索拡張生成）技術を採用しています。読者からの質問に対して、膨大な小説データの中から最適な作品をベクトル検索で抽出し、その結果に基づいて大規模言語モデル（LLM）が回答するという仕組みです。サービス内に実在する小説作品に基づいて回答が生成されるため、ハルシネーション（幻覚）の発生を抑制し、回答の精度を高めることが可能です。

RAGの特長として、小説データは検索時にのみ使用され、LLMの学習データには使用されない点が挙げられます。これは、作者と小説作品の著作権保護の観点から大きなメリットとなります。また、利用者の個人情報が生成AI提供企業に送られることはありません。

「小説検索AIアシスタントβ」は、Anthropic社の大規模言語モデルClaude 3.5 Sonnet をAmazon Bedrockを通じて使用しています。この機能は、アルファポリスWebサイトでのみ使用可能です。アプリへの実装は検討中とのことです。