べっ甲の新たなアプローチ——「STRANGE BECCO」の誕生
江戸末期に創業されたべっ甲工房「伊勢元」がルーツのべっ甲メーカー、株式会社イソガイは、この春、新たなプロジェクト「STRANGE BECCO(ストレンジ ベッコ)」を発足しました。
このプロジェクトは、創業者であるべっ甲職人・磯貝剛の主導のもと、べっ甲の独自活用方法を模索・実験する活動です。これまでの伝統的な製品にとどまらず、外部のクリエイターとのコラボレーションを通じて新たな価値を生み出すことを目指しています。
ポップアップストアの詳細
「STRANGE BECCO」の始動を記念し、2月23日(水祝)から3月1日(火)まで松屋銀座の7階でポップアップストアを開催します。このポップアップストアでは、初めての試みとしてべっ甲の新しい可能性を提案するさまざまな製品を展示・販売する予定です。
店頭では、ただのべっ甲製品にとどまらず、驚くようなアイデアを生かした商品が並ぶことが予告されています。例えば、手に馴染むべっ甲製のペンキャップ「bekko pen cap」や、袋留めとしての機能を持ちながら見た目にも美しい「bekko bag closure」、そして、何も伸縮しないべっ甲のラバーバンド「bekko rubber band」など、実用性と美しさを兼ね備えた製品が揃います。
現代のニーズに応えるべっ甲
べッ甲イソガイは、20年以上も小売業を手掛け、顧客の要望に耳を傾けてきた企業です。現在、貴重な原材料であるべっ甲の有効利用が求められています。この状況を受けて、「前例のないべっ甲製品や、普段はべっ甲で作る必要のないアイテムを開発する」という大胆な理念をもって、日常生活に溶け込みつつ個性を引き出す新たな製品の開発に取り組んでいます。
磯貝剛と伝統技術
磯貝剛は、べッ甲イソガイの代表であり、長年の経験と伝統技術を持つプロフェッショナルです。彼の指導のもと、商品デザインはもちろん、他素材とのコラボレーションにも取り組み、高く評価されています。彼はまた、日本伝統工芸美術会の会長を務めるなど、業界においても多くの影響力を持っています。
べっ甲の可能性を体感
「STRANGE BECCO」の活動を通じて、来場者は脈々と受け継がれるべっ甲の伝統とその新たな形を、ぜひ手に取って感じていただければと思います。
興味のある方は、公式Instagramアカウントをフォローし、新しい製品の情報をいち早くチェックしましょう。
ポップアップストアの基本情報
- - 会場: 松屋銀座 7階 和の座ステージ
- - 期間: 2022年2月23日(水・祝)- 3月1日(火)
- - 営業時間: 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、変更がある場合があります。詳細は松屋のウェブサイトを参照してください。最終日は午後6時閉場。
まとめ
べッ甲イソガイの新たな挑戦、プロジェクト「STRANGE BECCO」は、伝統技術を新しい視点で取り入れ、現代の生活にマッチしたユニークなアイテムを提案します。この機会にぜひ、従来のべっ甲の枠を越えた、新たな製品を体感してください。