健康産業の未来を占う展示会「Wellness Tokyo 2024」
2024年11月27日、東京ビッグサイトにて開催された「Wellness Tokyo 2024」は、食とコンディショニングに焦点を当てた、日本最大級の健康産業展示会です。
運動や睡眠、機能性食品、感染症対策など、健康に関する多様な製品やサービスが集結し、多くの来場者で賑わいました。
数多くのセミナーの中でも注目を集めたのが、株式会社メディロム代表取締役CEOの江口康二氏による講演です。江口氏は、日本リラクゼーション業協会の理事も務める業界の重鎮。
リラクゼーション事業とリスクマネジメント
講演テーマは「リラクゼーション店舗の運営とリスクマネジメント」。
江口氏は、全国に308店舗を展開するメディロムグループの豊富な経験を踏まえ、リラクゼーション事業における成功とリスク管理の両面について、分かりやすく解説しました。
講演では、メディロムが展開するリラクゼーションスタジオ「Re.Ra.Ku」の取り組みが具体例として紹介されました。
Re.Ra.Kuでは、独自のメソッドである「ウィングストレッチ」を中心に、お客様の身体と心の健康をサポートしています。
肩甲骨周りのストレッチを通して柔軟性を高め、疲労回復を促進するだけでなく、お客様とのコミュニケーションを通じて、疲労の根本原因を探ることに重点を置いています。
さらに、施術後のセルフストレッチ指導などを通して、お客様が日々の生活の中でも健康を意識できるよう、継続的なサポート体制を整えている点が強調されました。
リスクマネジメントの観点からは、従業員の教育、衛生管理、顧客対応といった具体的な対策が示されました。
近年増加する健康志向の高まりとともに、リラクゼーション業界への需要は高まっていますが、同時に競争も激化しています。
江口氏は、事業継続のためには、質の高いサービス提供と万全なリスク管理が不可欠であると訴えました。
メディロムの多角的な事業展開
講演の中で、メディロムの多様な事業展開も紹介されました。
ヘルステック分野への進出、オンデマンドトレーニングアプリ「Lav®︎」の活用、世界初の無充電スマートトラッカー「MOTHER Bracelet®︎」の開発など、常に時代の変化に対応し、技術革新に取り組んでいる姿勢が示されました。
特に、2023年から展開しているデバイスを活用した見守りシステム「REMONY」は、介護、運送、建築、製造など、幅広い業界で注目を集めており、今後の更なる発展が期待されます。
まとめ
江口氏による講演は、健康産業の現状と未来を展望する上で、多くの示唆に富んだ内容でした。
Wellness Tokyo 2024は、健康産業に関わる企業や個人にとって、貴重な情報収集とネットワーク構築の場となりました。
メディロムグループの今後の展開にも注目が集まります。
講演に登壇した江口氏以外に、株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー アカデミー長 千葉智之氏、株式会社キムラ39取締役 永吉隆宏氏も登壇。
それぞれの専門分野からの視点で、活気のある議論が展開されました。