東北大学が「GAKUEN」シリーズを導入し新学務情報システムへ

東北大学が新たな学務情報システムを導入

国立大学法人東北大学が、日本システム技術株式会社が提供する「GAKUEN」シリーズの新学務情報システムを導入し、2024年9月に本稼働を迎えることが発表されました。この取り組みは、教育や大学経営の効率化を目指すもので、特にデータ活用の重要性が強調されています。

「GAKUEN」シリーズについて

「GAKUEN」シリーズは、大学の事務業務や教育をトータルにサポートする戦略的な大学経営システムです。1994年に発売されて以来、国内400校以上の大学に導入されており、教職員や学生、保護者に広く利用されています。今回、東北大学に導入されるのは、2020年にリリースされた「GAKUEN RX」シリーズです。

東北大学の導入背景

東北大学は、「コネクテッドユニバーシティ戦略」に基づき、データ活用を通じて教育・研究・社会連携の向上を図っています。データを統合的に管理・分析することで、迅速な意思決定を支援し、業務効率を向上させる狙いです。このため、「GAKUEN」シリーズの標準機能を最大限活用したノンカスタマイズ導入を基本方針とし、2023年5月からプロジェクトが開始されました。学生サービスの向上や業務の効率化を実現し、全体的なDX（デジタル・トランスフォーメーション）を推進していきます。

今後の展望

「GAKUEN」シリーズは、東北大学の基幹システムとして位置づけられ、さらなるシステム統合や機能拡張が予定されています。また、大学公式アプリ「東北大アプリ」とのAPI連携も開発中で、2025年4月の運用開始に向けて準備が進められています。このようにして、学務情報システムの利便性をさらに向上させることを目指しています。

さらに、「GAKUEN」シリーズは、東北大学での成功事例を全国の大学に還元する形で、製品の向上にも努める方針です。特に、カスタマイズが多くなりがちな国立大学や大規模大学に対しても、業務の効率化やデジタル化の支援を続けていく予定です。