エルメス財団が開催するアン・ヴェロニカ・ヤンセンの初個展
エルメス財団による個展「東京、銀座5丁目4-1」は、ベルギーのアーティスト、アン・ヴェロニカ・ヤンセンの日本での初の試みです。彼女はブリュッセルを拠点に活動し、1970年代後半からさまざまな素材を使った作品を発表しています。特に注目すべきは、光や音、人工塵を融合させた実験的な作品群です。ヤンセンは、自身の芸術活動を通じて、観賞者の身体的体験を探求しており、その作品は彫刻やインスタレーション、映像、舞台美術などに多岐にわたります。
本展は、90年代からの彼女の作品を中心に構成されており、特定の場所に対する深い理解と感覚的アプローチが強く反映されています。タイトルは銀座の住所から取られており、展示される作品は「コントロールの喪失」「権威主義的な物質性の欠如」などのテーマを表現しています。具体的には、光が拡散する《Rose》や、瞬間を記憶する青いグリッターの《Untitled (blue glitter)》、熱反応フィルムを使用したブランコの《Swings》など、約10点の作品が展示されます。
各作品は単に視覚的な美しさを持つだけではなく、時間、空気、感覚という新たな体験を提供します。ヤンセンは「物質」の制約から逃れたアプローチを通じて、観賞者に非物質的な感覚を提供し、固定された形態から解放される体験を促すことを目的としています。これにより、訪れる人々は自身が空間に浸透する感覚を味わうことができるでしょう。
「東京、銀座5丁目4-1」は、2026年9月11日から2027年1月11日まで、銀座メゾンエルメス ル・フォーラムにて開催されます。入場は無料で、開館時間は11:00から19:00まで。水曜日と年末年始は休館日となるため、訪れる際は公式サイトでの情報確認をお勧めします。
ヤンセンの作品は、彼女が共同設立に関与する「ブレイン・スペース・ラボラトリー」によっても象徴されるように、アーティストと科学者の対話を通じてスペースや時間に対する新たな視点を提供しています。観賞者は、これらの作品を通じて唯物論と無形の関係について考えさせられ、自らの感性を新たに活性化させる機会に恵まれます。エルメス財団の掲げるビジョンが色濃く反映されているこの展覧会は、アートファンにとって見逃せないイベントとなるでしょう。
詳細情報
- - 会期: 2026年9月11日(金)〜2027年1月11日(月・祝)
- - 開館時間: 11:00~19:00
- - 休館日: 水曜日、年末年始
- - 入場料: 無料
- - 会場: 銀座メゾンエルメス ル・フォーラム (東京都中央区銀座5-4-1)
公式ウェブサイトにも詳細な情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。