近年、インターネットやSNSの影響を受けて、美容情報が急速に増加しています。総務省の2024年10月の調査によると、日本全体のSNS利用率は87.3%に達し、特に女性の利用が90%を超えるという結果が出ています。この状況は、消費者にさまざまな選択肢を提供する一方で、情報の取捨選択を難しくしています。
特に美容業界においては、トレンドの変化が非常に早く、これに伴って商品やサービスの種類も多様化しています。そのため「自分に合った選択」をすることがさらに難しくなっています。さらに、宣伝目的の情報と客観的な情報の境界が曖昧になっており、情報の信頼性を判断することがますます困難になっているのです。
コロナ禍を経て、「セルフケア」の重要性が再認識される中、自宅で実践できる美容法に注目が集まっています。しかし、その一方で、正確な情報に基づいて行動する必要性も高まっています。こうした背景を踏まえ、今の女性たちがどのように美容情報を集め、何に課題を感じているのかを探るため、美活部は日本国内の20〜40代女性552人を対象に「美容の情報収集に関する意識調査」を行いました。
調査概要
- - 調査内容: 美容の情報収集に関する意識調査
- - 調査期間: 2025年3月25〜26日
- - 調査機関: WEBアンケート(設問選択・記述式)
- - 調査対象: 日本全国在住の20〜40代女性
- - 調査人数: 552人
美容情報源としてのSNSの現状
調査結果から、美容情報を集める際にSNSを利用する女性が全体の61.2%であることが分かりました。その中でも、Instagramが特に人気で31.3%が利用、さらにYouTubeは13.0%、TikTokが10.7%、X(旧Twitter)が6.2%という結果でした。これらは従来のテレビ・ラジオの13.8%や美容雑誌の3.4%を大きく上回ります。この傾向は、視覚的で実体験が伝わる情報源としてSNSが適していることを示しています。
特にInstagramのビジュアル主導の特性は、美容分野との相性が非常に良いと考えられます。しかし、従来のメディアに比べ、SNSからの情報はアクセスの容易さや速報性が重視されているため、情報の信頼性や専門性が軽視されがちです。
情報の信頼性と適切性の重要性
美容情報を収集する際、最も重要視されるのは「情報の信頼性・正確さ」であり、31.5%がこれを挙げました。さらに「自分に合った情報」も24.3%で重要視されています。このことは、多くの消費者が単なるトレンドよりも、自身に正しく適用できる情報を求めていることを示しています。
興味深い点は、「最新トレンドの紹介」を重視する割合が11.1%と低いことです。このことは、消費者が流行を追うのではなく、自分に合った選択をすることを好む傾向があることを示しています。また、「わかりやすい説明や使い方の解説」への需要も高く、情報の質だけでなく、伝え方にも配慮する必要があります。
「美容疲れ」の現状
調査によれば、情報の多さや複雑さによって「美容情報に疲れを感じる」と回答した女性が71.8%にも達しました。これは情報過多による影響であり、美容関連情報が多すぎて何を選べばよいか判断できない「選択の疲れ」が生じています。「商業的な宣伝と客観的情報の区別がつきにくい」と答えたのは23.2%、さらには「相反する情報が多く混乱する」という声も17.8%と多いです。
信頼性判断の基準
美容情報の信頼性を判断する際、一般ユーザーからの率直なレビューが最も重視されており、47.6%の支持を受けました。これに対し、「専門家の監修」が17.6%、「詳細な成分解説」が15.0%と続きます。この結果は、シンプルに「同じ立場の消費者」の声が最も信頼されていることを示す一方で、専門の知見も一定の需要があることを反映しています。
まとめ
調査結果から、多くの女性が美容情報はSNSから入手しているものの、自分に合った詳細情報を選ぶことへの課題が浮かび上がりました。これにより、ゆくゆくは自己に合った信頼性の高い情報を求める声がますます高まっています。「何を選ぶか」よりも「どう届けるか」が重要視される今後、情報の整理と選別機能が重要になるでしょう。こうした調査の結果を元に、美活部はユーザーの期待に応え、信頼性の高い美容情報を厳選して提供していきます。
美活部とは
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