積立決済SaaS『Respo』が1.2億円の資金調達を実施し成長を加速

EC向け積立決済SaaS『Respo』が1.2億円を調達

株式会社リスポ（東京都渋谷区、代表取締役：黍田龍平）は、EC向け積立決済SaaS『Respo』のプレシリーズAの1stクローズにおいて、1.2億円の資金を調達しました。この資金調達では、mintがリード投資家として参加し、株式会社サイバーエージェントキャピタルやEast Ventures、さらには著名なエンジェル投資家など、多くの投資家が名を連ねています。今春には2ndクローズによる追加調達も計画されているとのことです。

資金調達の背景

『Respo』は、企業のECサイトに積立決済機能を導入することで、消費者がより快適に商品を購入できる仕組みを提供しています。特に、EC市場が拡大する中、広告費の高騰により新規顧客獲得が難しくなった事業者は、顧客体験の向上に注力せざるを得ません。これを受け、リピート率を高めるための施策への関心が高まっています。

積立購入の概念は、特に持続可能な消費を重視する消費者層に好まれるようになり、今後のEC市場での重要なトレンドとして位置づけられています。

積立決済とは

最近注目を集めている積立決済（SNBL: Save Now, Buy Later）は、消費者があらかじめ資金を積み立てた上で商品やサービスを購入する方式です。これは、後払い方式（BNPL）と異なり、借金を負わずに計画的な消費を促進するものです。この仕組みは特に若年層や慎重な消費者に人気があり、企業は消費者のロイヤリティを高めやすくなります。

後払いやリスク

一方で、後払い決済（BNPL）モデルは、その手軽さから急速に普及していますが、負債の蓄積や支払い遅延の問題も浮上しています。このため、SNBLはBNPLに代わる新たな選択肢として期待されています。負担を軽減しつつ、企業にとっても持続可能な収益モデルを構築する点が魅力です。

リスポの将来に期待

今回調達した資金を活用して『Respo』は、開発組織を強化し、革新的なサービス開発を加速します。また、ユーザーに向けた体験をさらに進化させるために、柔軟な決済プランや直感的なUI/UXの開発に注力し、利用者の多様なニーズに応えることを目指します。

投資家とコメント

本ラウンドには、多くの投資家が参加しており、彼らはリスポのビジョンに期待を寄せています。mintの木暮圭佑氏は、リスポの成長を指数関数的と評し、進化に対する期待感を示しました。他の投資家からも、リスポの取り組みが消費者とメーカーの双方にとってのウィンウィンの関係を築けるといった期待が寄せられています。特に、従来の購買モデルから積立決済へのシフトは、経済環境の変化に対応するために重要なステップと見られています。

EC向け積立決済SaaSの魅力

リスポは、自社のECサイトに導入可能な「積立決済機能」を通じて、新たな顧客体験を創出しています。消費者が長期的にリレーションを築き、結果として売上の向上を図ることを目指しています。彼らの取り組みは、従来の決済サービスとは異なる新たな価値を提供するもので、今後も多くの企業がこの仕組みを取り入れることが期待されています。