英語の読み書き支援を学ぶ新講座の開講
2023年7月20日、認定NPO法人エッジが新しく提供する「英語の読み書き困難指導・支援講座」の受講申込がスタートします。この講座は英語の読み書きに課題を抱える子供たちに対する支援方法を実践的に学ぶ機会を提供します。
ディスレクシアとは?
ディスレクシアは、知的発達に問題は無いものの、文字の読み書きに深刻な困難を抱える状態を指します。これは脳機能に関連する問題とされ、学習障害(LD)の一つとして分類されています。日本では、学校に通う子供たちの約5%から8%がこのような読み書きの困難を抱えているとされ、特に英語圏ではその割合が10%から20%に達することが報告されています。
ディスレクシアの子供たちは、英語の学習が始まると文字の種類が増えるため、その困難さが一層際立ちます。このため、学習におけるストレスが不登校の原因となるケースもあります。実際、多くの不登校支援団体や親の会では、こうした事例が伝えられています。
新講座の目的と内容
そこで、長年にわたり英語を苦手とする子供たちを指導してきた専門家の協力を得て、講座を新設しました。「英語の読み書き困難指導・支援講座」は、英語の特性や音と文字の関係、日本語との違い、フォニックス指導、音韻認識の育成法など、基礎から詳しく解説される内容です。
受講者は、読み書きに困難を示す子供たちにどう気づき、どう支援するかを具体的に学ぶことができます。講座の概要は以下の通りです。
- - 申込期間: 2025年7月23日(水)~12月18日(木)
- - 受講期間: 申込決済後 ~ 2026年1月12日(月・祝)
- - 学習形式: eラーニング(動画視聴)
- - 講座数:イントロダクション+3章(第3章は10月開始予定)
- - 受講料: 一般 8,250円(税込)
受講料には学生や教員、支援員向けの割引が適用されます。
講師のラインナップ
以下のように、各章ごとに専門家が講師を務め、実践的なノウハウを提供します。
- 藤堂栄子(認定NPO法人エッジ会長)
- 日本の英語教育や教育的ニーズのある児童生徒へのアプローチに関する基礎知識を提供。
- - 第1章「英語の読み書き支援 Why? What? How?」:
- 小野村哲 先生
- 課題の理解を深め、具体的な支援手立てを紹介します。
- 山下桂世子 先生
- フォニックス指導や多感覚を用いた読み書き支援について詳しく解説します。
- 10月に村上加代子先生の講義内容が発表される予定です。
参加のメリット
この講座は、英語の教育に関心のある全ての人々、特に教育現場で実際に指導にあたる教員や支援者にとって、貴重な学びの場となります。認定NPO法人エッジでは、すでに日本語に関する識字支援講座を通じて3万人以上の教員や支援者がスキルを磨いてきました。この蓄えられた知識を活かし、英語支援の分野でも大きな成果を上げることを目指しています。
受講を通して、多くの子供たちに「できた!」という喜びを届けるためのスキルを磨いていきましょう。
申し込み方法
お申し込みは、以下のリンクから可能です。
申し込みページはこちら
理解の促進と共に、併せて支援者の育成にもつながるこの講座。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。