鉄道点検の新しい形
2025-04-21 15:25:42

スカイピークとJR東海がドローンによる鉄道点検実証実験を実施

スカイピークとJR東海が実施したドローン点検の実証実験



近年、鉄道の安全運行を支えるために、点検作業の効率化が求められています。株式会社スカイピーク(以下スカイピーク)と東海旅客鉄道株式会社(以下JR東海)は、鉄道施設の点検をより効率的に行うため、ドローン活用の実証実験を行いました。

背景


鉄道施設の定期的な点検は、トレインの運行を支える基盤として非常に重要です。JR東海ではこれまでも、係員による目視点検の他に、橋りょうなどの点検にドローンを使用してきましたが、将来的には労働力人口の減少を見据えて目視外飛行を取り入れる方針を強化しています。

そこで、目視外飛行に伴う立入管理措置を効率化するため、レベル3.5飛行の実証実験が実施されました。これにより、鉄道設備との適切な距離を保ちながら、ドローンの飛行経路を厳密に管理し、点検を行える環境を整えました。

実証実験の概要


実験は2025年3月24日に実施され、東海道新幹線の一部でレベル3.5の飛行を行いました。この飛行レベルでは、無人地帯での目視外飛行が可能になり、ドローンはUTM(無人航空機の交通管理システム)及び経路逸脱検知機能を利用して自動飛行を行っています。

アルファ衝突のリスクを避けるため、設計された経路に従って正確なデータを取得しつつ、十分な安全距離を確保しました。使用されたドローンは、イームズロボティクス社製のUAV-E6106FLMP2で、これにより効率的な撮影が行われました。

実証実験の結果と今後


今回の実証実験では、ドローンの運用によって、車両の運行に影響を与えない距離を保ちながら、瞬時に点検業務を効率化できることが明らかになりました。また、目視外自動飛行時の遠隔管理体制についても評価され、その結果を基にさらなる技術開発が期待されています。

スカイピークとJR東海は、今後もドローン技術を駆使して鉄道点検業務を深化させ、より安全で迅速な運行の実現を目指します。

実施体制


実証実験は、JR東海が実施フィールドを提供し、スカイピークがプロジェクト全体を統括しています。また、トラジェクトリー社が航空管制システムを提供し、イームズロボティクス社が機体の提供と改造を行い、バウンダリ行政書士法人が飛行申請を支援しました。

まとめ


スカイピークとJR東海の取り組みは、鉄道業界に革新をもたらし、今後の点検業務のあり方を変える可能性があります。この実証実験を経て、ドローンが鉄道点検の新たなスタンダードとなる日も遠くないかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社スカイピーク
住所
東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエア41階
電話番号
03-6682-1969

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