マンション修繕の新時代:壁面漏水調査ロボットの登場
株式会社セラフ榎本(埼玉県川口市)は、マンションの大規模修繕工事に不可欠な新しいテクノロジーを導入しました。それが「壁面漏水調査ロボット」です。このロボットは、壁面を走行し、高圧水を噴射することで漏水調査を行います。従来の方法では、足場を設置してから調査を行い、撤去するまでに数週間かかりましたが、このロボットを使うことで、そのプロセスが大幅に短縮されます。
壁面漏水調査ロボットの仕様
この新しいロボットは、壁面を自由に走行できるため、足場を必要とせず、手軽に調査を実施できます。具体的な機能としては:
- - 屋上から吊り下げる設置により、落下の危険がない。
- - 搭載カメラで調査対象の位置をリアルタイムで確認できる。
- - 高圧水噴出孔から対象に水を噴射し、漏水を検知する。
- - 可動式の水噴出孔が、上下左右に動き、さまざまな角度からの調査が可能。
- - プロペラ式で姿勢制御を行い、様々な壁面に対応。
- - 足の伸縮機能により、障害物を避けながら調査できる。
- - 有線給電により長時間の連続調査が実現。
これらの機能によって、従来の調査方法に比べて効率的に作業を進めることができます。
実施するメリット
壁面漏水調査ロボットの導入には多くのメリットがあります:
- - 短期間での広範囲調査が可能で、管理会社の業務量を削減。
- - 調査には足場の設置が不要なため、コスト削減が実現。
- - 調査における居住者への負担が軽減される。
- - 高所での作業が不要なため、安全性が高まる。
これにより、マンションの修繕工事はよりスムーズに、かつ安全に行われるようになります。
今後の展望
セラフ榎本は、この壁面漏水調査ロボットの段階的な導入を進めていくとともに、さらなる改良にも取り組むとのことです。また、2024年12月には、「JAPAN BUILD TOKYO -建築の先端技術展- 建物リニューアルEXPO」にも出展し、ロボットの実演や説明を行う予定です。
会社概要
創業60周年を迎えた株式会社セラフ榎本は、マンションの大規模修繕工事を主軸とし、さらにドローン事業やペットリフォームにも力を入れています。社会貢献活動にも積極的で、SDGsの実現への取り組みや盲導犬の支援など、多岐にわたるプロジェクトに関わっています。
- - 本社所在地: 埼玉県川口市芝中田2-34-16
- - 電話番号: 048-265-1883
- - 社員数: 96名
- - 公式ウェブサイト: セラフ榎本
この新たな技術が、マンションの修繕工事にどのような変革をもたらすのか、今後の動向に注目が集まります。