農業人材循環制度
2022-11-22 11:00:01
日本とニュージーランド連携による農業人材循環制度が始動!
日本とニュージーランドにおける農業人材循環制度の開始
1. はじめに
昨今、日本の農業は多くの課題に直面しています。特に、若手農業従事者の減少や技術継承の不足は深刻な問題です。そんな中、日本とニュージーランドの2国間で農業人材循環制度が開始されることが発表されました。この制度は、株式会社GREENCOLLARと株式会社KNOWCHの協力によって実現し、近年の農業における転機となることが期待されています。
2. 日本の農業課題
日本の農業現場では、2021年の調査によれば、農業経営者の73.7%が労働力不足に悩んでいます。若年層の農業従事者が極めて少なく、39歳以下の労働者はわずか4.9%にすぎません。一方で、65歳以上の農業従事者は69.6%に達し、業界の高齢化が進んでいます。また、季節による繁閑差が大きく、大規模な人材雇用が難しいため、効率化が進まないという問題もあります。
3. 土地に縛られない農業
これらの課題を克服するためには、農業を魅力的な産業として再構築することと、効果的な技術継承が鍵となります。株式会社KNOWCHは、「土地に縛られない農業」を提唱し、自由な作業環境を提供します。ニュージーランドでの生産活動を通じて、農業の新しい形を根底から変えていくことを目指しています。この制度により、より多くの人が農業に触れ、その魅力を体験できるようになります。
4. 日本とニュージーランドの連携
日本の農業では、高付加価値な品種の生産が行われていますが、ニュージーランドは環境に配慮した農業技術で世界をリードしています。この両国の強みを合わせることで、競争力の強化を図ります。特殊な環境下での農業知識を持つニュージーランドで得た技術を、日本に持ち帰ることで、持続可能で効率的な生産体制の構築が期待されています。
5. グローバル農業人材の輩出
この新しい制度の目的は、単に農業の効率化を図るだけではありません。GREENCOLLARとKNOWCHが共に協力することで、グローバルな視点を持った農業人材を育成していくのです。若者や新しい形の農業に興味がある人たちが、積極的に参加できる環境を整えることで、農業界全体が持続可能な成長を遂げることを目指します。
6. 協業の第一弾が開始
2022年11月に、KNOWCHがニュージーランドのGREENCOLLARの圃場での生産業務を開始しました。これは新しい農業の形を模索するための重要な第一歩です。今後、第一弾の実施を経て、次なる展開が進む予定であり、農業に対する理解と関心が一層高まることが期待されています。
7. まとめ
この日本とニュージーランドの農業人材循環制度は、双方の農業を発展させ、持続可能な農業モデルの実現を図るものです。今後も、GREENCOLLARとKNOWCHの取り組みから目が離せません。新しい農業の形が、未来の農業界を変える可能性を秘めています。
会社情報
- 会社名
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株式会社GREENCOLLAR
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町3-2-1
- 電話番号
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