妊娠出産の身体トラブル
2022-07-26 05:16:38
妊娠中・出産後の身体トラブルに関する重要な調査結果と要望
妊娠中と出産後の身体トラブルにおける緊急の課題
2022年4月30日から5月31日までの間、一般財団法人日本女性財団が実施した調査によると、出産を経験した女性の91%が妊娠中や出産後に身体トラブルを抱えていることが明らかとなりました。この調査は「#1万人ママの声を聞かせて」と題し、6505名の出産経験者からの回答をもとに行われました。
調査の結果
調査結果では、妊娠中に多く見られる身体的不調として腰痛が70.6%、恥骨痛が44.7%、尿失禁が35.3%というデータがあります。出産後は、腰痛が63.6%、尿失禁が44.7%、さらに肩の痛みや乳腺炎、手首の痛みなども報告されています。驚くべきことに、身体トラブルを抱えていた女性のうち、実際に医療機関で受診したのはわずか15%で、85%は受診しなかったというところに深刻な問題が潜んでいます。
身体トラブルは母親の精神状態にも影響が及ぼし、約半数の回答者が「意味もなく不安になった」や「孤独に感じた」と感じたとのこと。このような状況は、育児や家事だけでなく、職場復帰にも影響を及ぼし、精神的な健康を脅かしています。
改善の要請
この調査結果を受けて、総務省が妊娠中と出産後の母体の身体ケアに関する重要な要望書を提出しました。要求内容には、1つ目に「母子健康手帳へのアセスメント項目の追加」と、2つ目に「産前産後の女性に対する身体ケアの充実」が含まれています。
医師や理学療法士などの専門職が、妊娠中や出産時の身体問題について教育や支援を行う体制を整えることが求められています。特に、ポップカルチャーが発展している現代において、身体への健康的なアプローチが重要視されるべきです。
結論
このように、妊娠・出産に伴う身体トラブルの実態が明らかになることで、より強固な支援と具体的な取り組みが求められています。身体と心が密接に関わっていることを踏まえ、産後の女性が安心して子育てを続けられる環境を整備することが急務とされています。調査結果から、母子手帳の改善や産婦人科医との連携を強化するなど、制度面での見直しが必要であり、今後の取り組みが期待されています。
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