バングラデシュ支援プロジェクト
2020-10-21 12:50:01

バングラデシュの縫製工場を支援するエシカルプロジェクトの全貌

バングラデシュの縫製工場を支援する『One Love Project』



日本のシステム開発企業、株式会社Freewillが主導する『One Love Project』は、エシカル消費を進めるためのバングラデシュ縫製工場支援プロジェクトです。このプロジェクトは、現地の非営利組織であるビダノンド財団と連携し、バングラデシュのダッカ市に住む人々の生活をサポートすることを目的としています。このプロジェクトは、単なる支援活動ではなく、広く社会にエシカル消費の重要性を伝える一大プロジェクトなのです。

バングラデシュの現状



バングラデシュは独立してわずか50年の若い国です。かつては主に農業が経済の柱でしたが、1980年代には縫製業が急成長し、多くの雇用を生み出しました。しかし、その裏には厳しい労働環境がありました。最低賃金で、衛生的とは言えない作業環境で長時間働くことが常態化し、労働者たちは過酷な条件下で働いていました。

特に、2020年に新型コロナウイルスが猛威を振るう中、全世界からの注文がキャンセルされ、バングラデシュでは179の縫製工場が閉鎖されました。これにより、約70,000人の労働者が失業し、食糧を得ることができない人々が増加しました。その結果、たった2か月で、10億枚以上の衣服が廃棄物となり、地域社会は深刻な危機に直面しているのです。

プロジェクトの背景



発起人であるタニアは、自身の母国であるバングラデシュのために何かできることはないかと考えました。「One Love Project」を通じて、寄付を募り、支援が必要な人々に手を差し伸べることを決意したのです。「日本や世界中の皆さん、私たちのために力を貸してほしい。安価でオシャレな洋服を求め続けてきた私たちの努力の結晶が、今、母国を危機から救うために必要です。」と、彼女は呼びかけています。

このプロジェクトは、バングラデシュの現状を広く知ってもらい、人々がエシカル消費に目を向けるきっかけを作りたいという強い思いから生まれました。2020年5月から始まった『One Love Project』は、世界中の文化と地元の団体を支援し、文化の継続を支える取り組みも進めています。

プロジェクトの詳細



「私たちは、何も、しらない。世界のアパレル界を支える私の国の現実」と名付けられたこのプロジェクトは、次のような内容で進められています。

  • - 目標金額: 28万円
  • - 募集期間: 9/30~10/31
  • - 支援内容: ダッカ市ミルプル区の住民100世帯に食料を配布
  • - Webサイトはこちら

プロジェクトに込められた思い



タニアは、幼少期から縫製工場で労働する人々の生活を見てきました。彼女はこれらの経験から、支援が必要な人々の現状を知らないままでいることがどれほど危険であるかを理解しています。彼女の呼びかけは、バングラデシュにとっての現実を日本を含む世界の人々に伝え、エシカル消費の大切さを訴えかけるものです。

これからの課題



このプロジェクトは、日本からの寄付を通じて、バングラデシュの人々、特に子どもたちの未来を守るための重要な活動を行っています。しかし、継続的な支援が必要です。人々にその現実を知らせ、共感を得て、持続可能とすべきエシカル消費の考え方を広めることが、今後の大きな課題となります。

結論



今、バングラデシュの縫製工場を支援する『One Love Project』は、エシカル消費を探求する重要な取り組みです。私たちが購入する一枚の洋服が、誰かの生活に大きな影響を与えることを忘れず、自らの消費行動を見つめ直すきっかけとしてほしいと思います。タニアの思いが一人でも多くの人に伝わり、多くの支援が集まることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社Freewill
住所
港区北青山一丁目4-5VORT青山一丁目Dual's301
電話番号
03-6721-1840

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。