工場で自動運転
2024-08-30 14:19:37

花王、豊橋工場で日本初の自動運転フォークリフトの実用化に成功

花王が実現した自動運転フォークリフトの実用化



花王株式会社が、2024年7月に豊橋工場で日本初1となる自動運転フォークリフトによるトラックへの積み込み作業の実用化に成功しました。この成果は、株式会社豊田自動織機との共同作業の結果生まれたもので、同年10月には本格的に導入され、日常的に利用されることになります。このプロジェクトは、物流業務の効率化と労働力不足の解消を目指しており、幅広い製品の製造・流通プロセスに貢献することでしょう。

自動運転フォークリフト導入の背景



2024年問題と呼ばれる物流の課題に直面し、企業は効率化と自動化の必要性が増しています。花王では、少量多品種の生産を行いつつ、環境への負担を最小限に抑える「よきモノづくり」をESG視点で推進しています。豊橋工場では、継続的に「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」という構想に基づいて、無駄がない製品供給の実現やCO2排出の抑制に取り組んでいます。

次世代倉庫と自動化の進展



豊橋工場における次世代倉庫は2023年3月に完成し、製品の入庫から仕分け、出庫までを自動化するシステムが整っています。しかし、トラックへの積み込み作業では、荷物やトラックごとに異なる規格に対応するため、人の経験が重要でした。そのため、花王は2021年から豊田自動織機との協働で自動積み込みシステムの開発に取り組んできました。そして、ついに実用化に成功し、業界初の取り組みとして注目を集めています。

自動運転フォークリフトのテクノロジー



今回導入された自動運転フォークリフトは、3D-LiDARを用いてトラック位置を検出し、AIを活用して荷役位置を自動的に判断します。この技術により、トラックの停車位置や積荷の姿勢に合わせたアプローチ走行経路を自動生成し、効率的な積み込みが可能となりました。これによって、最大限の効率化を図りつつ、労働環境も大幅に改善されると期待されています。

今日の物流シーンと今後の展望



花王の取り組みは、製造と物流の連携を強化するだけではなく、業界全体における自動化の波を引き起こす可能性があります。自動運転フォークリフトは豊橋工場だけでなく、花王グループの他の拠点でも導入が検討されており、国内外での普及が望まれています。今後は柔軟な働き方の実現や労働力不足への対応を進めながら、持続可能なサプライチェーンの構築に貢献することが企業の目標です。

花王のESG戦略



花王グループは2019年にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定し、持続可能な未来の実現を目指しています。この目標には、地球環境の保護と資源効率の向上が含まれており、急成長するデジタル技術を取り入れることで、さらなる革新を追求しています。自動運転技術の導入は、花王がこのビジョンを実現するための一重要なステップであり、自社だけでなく広く業界全体の改革を促す要素となるでしょう。

まとめ



花王の豊橋工場での自動運転フォークリフト導入は、業界に新たな風を吹き込む試みです。物流の効率化や労働環境の改善を進める中で、持続可能な社会の構築に向けての道を切り開いていくでしょう。これからの動向にも注目が集まります。

1 株式会社豊田自動織機調べ
*2 実際のオーダー・製品による実施


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会社情報

会社名
花王株式会社(ニュースリリース)
住所
東京都中央区日本橋茅場町1-14-10
電話番号

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