最近、株式会社ペンマークが実施した全国の現役大学生を対象とした調査から興味深い結果が得られました。この調査では、外国人観光客向けに設けられた「二重価格」についての理解度や意見が明らかになりました。
調査の結果、大学生の約66%がこの「二重価格」の存在を知らないことが分かりました。具体的には、33.3%がまったく聞いたことがないと答え、32.9%が聞いたことはあるものの詳細まで理解していないという回答でした。このことは、当該価格設定が一般に知られていないこと、新たな観光施策としての認知度が低いことを物語っています。
一方で、大学生の半数以上、実に54.4%が外国人観光客向けに高い料金を設定することに対して肯定的な見解を抱いていることが判明しました。「自分も海外旅行を通じて体験したことがある」とする声や、「異なるサービスを提供するために料金が変わるのは理解できる」という意見が多数寄せられています。特に、サービスの品質や内容が異なる場合、料金に差を付けること自体は仕方ないという考え方が広がっているようです。
また、最近訪れた観光施設「豊洲 千客万来」の体験を基にした意見も注目に値します。ある学生は、「自分たちには高く感じたが、外国人は『こんなに安く美味しいものを食べられるなんて』と喜んでいて、自分たちの体験を踏まえた上でも賛成だと感じた」と述べています。これは、円安の影響により、外国人にとってはリーズナブルに感じられる価格設定が功を奏していることも示唆しています。
しかしながら、すべての顧客に対して公平なサービスを提供すべきだとの意見も存在し、この問題は一概に解決策を示すのが難しい側面があります。
調査は2024年7月4日から7月14日までの期間に、全国の大学生に対して行われました。集計された有効回答数は1,116件で、学生の意見が反映されています。
ペンマークは「学生の一生を豊かにする」ことをミッションに掲げる企業で、既に100万人以上のダウンロードを記録している学習管理SNS「Penmark」を提供しています。このような調査が行われることで、より多くの学生が観光業界や価格設定に関心を持ち、今後の観光戦略に寄与することが期待されます。