株式会社にじいろキャンバス、キッズデザイン賞を受賞した保育園とは？

株式会社にじいろキャンバスが受賞した理由

株式会社にじいろキャンバスが、第15回キッズデザイン賞を受賞しました。この受賞は、子どもたちの『主体性』や『意欲』を育む環境作りに対する取り組みが高く評価されたものです。

子どもたちの自立心を養う保育の新しい形

同社は、2つ目となる「incipit（インキピット）保育園」の設立を進めており、その中で特に注目したのが子どもたちの主体性を重んじた保育です。大人の指示を最小限に減らし、子どもたちが自らの意思で活動できる環境の構築を目指しています。これにより、子どもたちは学びや成長、そして貴重な経験を無理なく得ることができるようになります。

環境デザインへのこだわり

このプロジェクトでは、保育園の物理的な空間だけでなく、保育に欠かせない「ヒト・モノ・時間」といった環境要因にも着目しています。設計プロセスには、保護者や保育者、さらには子どもたち自身も参加し、互いの体験を共有することで、居心地の良い環境を作り上げました。

保護者や保育者、設計者が一堂に会するワークショップが行われ、子どもたちも塗り絵を使って自身のイメージを表現しました。このようなオープンなコミュニケーションによって、関係者全員が新しい空間の意図を理解することができました。

プロジェクトの成果と今後の展望

こうした取り組みの結果、動線や直感性を重視した「人中心」の空間が実現しました。この環境では、子どもたち、保護者、保育者の間でストレスを感じることが少なく、子どもたちは自らの興味を存分に表現できるようになっています。さらに、デザインによって可変性が活かされ、様々な活動に適応できる柔軟性も備えている点が魅力的です。

子どもたちが、自らの主体性を持って活動できる環境を提供することは、ただの夢物語ではなく、実際の保育現場での実践から生まれた実績です。これにより、子どもたちの成長を支援する新しい形の保育スタイルとして、他の施設にも広がりを見せることが期待されます。