森口邦彦氏が創造したショッピングバッグのアート特別展

日本橋三越本店にて、重要無形文化財「友禅」の保持者である森口邦彦氏デザインによるショッピングバッグの誕生から10周年を記念した特別展が開かれます。この展覧会は「MINORI 10th Anniversary〜きもの「実り」から誕生したショッピングバッグと世界への架け橋〜」と名付けられ、特別なアート体験を提供します。

特別展の見どころ

本展では、ショッピングバッグの原作となった友禅訪問着「白地位相割付文実り」が特別展示され、さらには巨大インスタレーションアートも登場します。高さ12メートル、横11メートルを誇るこのアートは、約900枚のショッピングバッグを使用しており、その迫力は圧巻です。

森口邦彦氏のデザインは、伝統的な友禅技法を取り入れながらも、革新の精神を持っています。ショッピングバッグは持ち運べる「小さなアート」として、多くのお客さまに親しまれています。彼は、「このショッピングバッグが多くの人に愛され、新しい世界を開く旗じるしとなることを望んでいる」と語っています。

展示内容とアート体験

この特別展の開催地は、日本橋三越本店の中央ホールで、五階吹き抜けの大空間は、ステンドグラスのある天井や大理石を用いた豪華な空間で、文化・芸術の発信地として機能しています。大階段の中央には、三越の「まごころの精神」を象徴する「天女（まごころ）像」があり、この場所での体験は特別なものです。

展示されるのは、ショッピングバッグ「実り」の原作となる友禅訪問着や、このデザインを基に制作された縮緬地友禅（額装）、さらにはフランスのセーヴル陶磁都市との共同プロジェクトで誕生した「カップ・アンド・ソーサ―」や、ハイジュエリーメゾン「ヴァンクリーフ＆アーペル」とのコラボレーション作品も展示されます。これらはパリから一時的に来日し、見応えのある展示となっています。