深海の神秘を化粧品に
2025-12-18 13:38:51

深海の神秘から生まれた革新的ナノ乳化技術の化粧品への応用

深海の神秘から生まれた革新的ナノ乳化技術の化粧品への応用



ポーラ・オルビスグループの研究開発を担うポーラ化成工業株式会社が、横浜事業所の新設されたテクニカルディベロップメントセンター(TDC)において、化粧品業界に革新をもたらすナノ乳化技術「MAGIQ」の可能性を発表しました。これは、深海熱水噴出孔からインスパイアされた技術であり、化粧品の製造において新たな地平を切り開くものです。

MAGIQの革新性


このナノ乳化技術は、超微細な油滴を水中に分散する能力を持っています。従来、水と油は混ざりにくい物質ですが、この技術を利用することで、油分子が自然に集まり、極小の液滴を形成します。これにより、肌への浸透性や品質の安定性が向上することが期待されています。

深海からのインスピレーション


ポーラ化成工業は、JAMSTECや京都大学と共同で、深海熱水噴出孔に着目した研究を行い、その乳化メカニズムを分子シミュレーションによって解明しました。深海の高温・高圧環境では、水と油が自動的に混ざり合う現象が観察され、これを応用することで、わずか10秒でナノエマルションを製造することが可能となりました。この技術の導入により、これまでにない機能性油剤の活用や製造コストの削減も実現することが見込まれています。

異分野の共創によるモノづくり


TDCは、ポーラ化成工業が持つ異分野共創型モノづくりを進める重要な拠点です。ここでは、分子レベルでのメカニズム理解を深め、それを基にした化粧品の設計や実装を行っています。ポーラ化成工業は、分子動力学や量子力学に基づくシミュレーション技術を駆使して、ナノスケールの現象を可視化し、これまでにない高機能化粧品の創出を目指しています。

MAGIQの応用とその未来


MAGIQの登場によって、化粧品分野に新たな風が吹き込まれています。油剤のナノエマルション化が容易になることで、質感の向上や保湿効果の実現が可能になり、消費者の化粧品体験を一新する期待が高まっています。また、今後は技術の応用範囲が広がり、さらなるイノベーションが期待されます。

まとめ


ポーラ化成工業の魔法とも言えるナノ乳化技術MAGIQは、深海の神秘から得た知見を基に、化粧品業界に革命をもたらしつつあります。今後の発展が非常に楽しみです。ポーラ化成工業は、これからも異分野共創を通じて、新しい高機能・好感触の化粧品の創造を目指し続けるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
住所
東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル
電話番号
03-3563-5517

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