株式会社Thinkerが「すごいベンチャー100」に選出
株式会社Thinker(シンカー)が、経済専門誌『週刊東洋経済』が発表した「すごいベンチャー100」の2024年版に選ばれました。これは、長年にわたる雑誌の独自選出によるもので、今までに80社以上の有望なベンチャー企業が選ばれてきました。
この選出は、Thinkerの“指先で考えるロボットハンド”が、製造現場において今後の革新に寄与する可能性を評価された結果です。さまざまな産業分野での技術要件に応じたロボットの普及を目指し、同社は今後も注力していく方針です。
近接覚センサーが支える新たな可能性
Thinkerが独自に開発した「近接覚センサー」は、赤外線技術とAIを融合させることで、高速かつ高精度に物体の位置と形を把握できる能力を持っています。このセンサーは、従来の光学系によるセンシングとは異なり、鏡面や透明物質の取り扱いを容易にし、ロボットハンドの応用分野を大幅に広げる可能性を秘めています。
特に注目すべきは、ティーチングの時間と労力を大幅に削減できる点です。これにより、産業用ロボットの仕様がより手軽になり、今まで困難とされていた新たな状況でもロボットを実装しやすくなります。
2023年8月に量産サンプルの提供を開始して以来、急速に850社以上の企業から問い合わせがあり、60社以上のパートナー企業と共に実証評価を行う現状は、その実力を証明しています。
「すごいベンチャー100」とは
週刊東洋経済が毎年発表する「すごいベンチャー100」は、ユニークなビジネスモデルや最先端技術を持つ企業を厳選する企画で、今年で9年目となります。資金調達の実績や成長の見込みなど、様々な観点から評価されるのがこの特集の特徴です。選ばれた企業は、他のベンチャーより一歩リードしていると評価され、多くの注目が集まります。Thinkerがこの名誉あるリストに加わったことは、同社にとっても大きなステップアップとなるでしょう。
ロボットハンドの未来
Thinkerは、“ロボットハンドの民主化”を掲げ、人々の手と同等の感覚を持つロボットを開発しようとしています。このアプローチは、単に産業界の自動化だけでなく、協働ロボットとしての新しい形をもたらすことを目的としています。今後の展開に注目が集まる中、Thinkerは新たな技術革新を推進し続けるでしょう。
会社情報
Thinkerは2022年8月に設立され、大阪市を拠点に活動しています。代表取締役である藤本弘道氏は、企業のミッションとして「考えるロボット」を掲げており、近接覚センサーの開発を通じてヒトと協力できるロボットの実現を目指しています。今後も同社の活動から目が離せません。詳細は
公式サイトをご覧ください。