薬局の未来
2025-09-10 11:40:03

AIエージェントで変わる薬局の未来:新しいサービスの開発と展望

AIエージェントで変わる薬局の未来



三菱電機デジタルイノベーション株式会社が、保険薬局向けの新たなサービス開発に取り組んでいます。「AIエージェントが生みだす新たな薬局体験」をコンセプトに据えたこのプロジェクトは、従来のレセプトコンピュータ(レセコン)と電子薬歴を組み合わせた「オールインワンプラットフォーム」の開発を目指しています。2026年度中のサービス開始を予定しており、これが薬局業務の効率化にどのように寄与するのか注目されています。

1. サービス開発の背景



日本は急速な高齢化社会を迎え、保険薬局は地域医療サービスの中心的な役割を果たすことが期待されています。しかし、現在のシステムにはいくつかの課題があります。異なるメーカーの電子薬歴とレセコンの統合が進んでおらず、画面の操作性や認証方式の違いが問題視されています。その結果、データの二重入力や効率的でないサポート窓口が存在し、薬剤師の業務を煩雑にしています。

このような課題に対処するために、三菱電機はAIエージェントを活用して真に薬局業務を支えるプラットフォームの開発に乗り出しました。この新しいサービスは、リセコンと電子薬歴をシームレスに結び付けることで、薬局業務全体の効率化を実現しようとしています。

2. 特徴と機能



開発中のサービスの特長は以下の通りです。
  • - AIエージェントによる業務サポート
処方データの自動入力や業務提案など、薬剤師の業務を積極的に支援します。これにより、調剤完了時間の目安提示などが可能になり、業務負担が軽減されます。
  • - オートレセプション
AIが薬剤師のアバターとなり、受付業務を担います。事前予約やマイナンバーカードを用いた処方箋の受付がスムーズに行われ、必要な質問も自動で行います。
  • - オールインワンプラットフォーム
薬剤師は一つの画面で処方箋受付から服薬指導、薬歴作成に至るまでの業務を完結でき、AIエージェントが入力内容をチェック及びアドバイスを提供します。

これらの機能は、業務の効率化を図ることで、結果的に患者に対するサービスレベルも向上させるものです。

3. プロトタイプの展示と今後の予定



このプロトタイプは、2025年開催予定の各種イベントで参考出展される予定です。具体的には、以下のイベントが予定されています。
1. 次世代薬局EXPO東京展 (2025年10月1日~3日、幕張メッセ)
2. 第58回日本薬剤師会学術大会 (2025年10月12日~13日、国立京都国際会館)
3. 第19回日本薬局学会学術総会 (2025年11月1日~2日、札幌コンベンションセンター)

人々のライフスタイルが変化する中、薬局業務も進化を求められています。三菱電機の新しいプラットフォームは、これらの変化に応えるとともに、地域医療を支える新たな可能性を開くものとなりそうです。

4. 最後に



三菱電機デジタルイノベーション株式会社は、2023年6月にクラウド版電子薬歴サービスを販売開始し、AIアシスタント機能も導入しています。このように、次世代の医療サービスの実現に向けた取り組みが進んでおり、今後の展開に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
三菱電機デジタルイノベーション株式会社
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