JAXAベンチャー、天地人が宇宙産業をリード
株式会社天地人は、JAXAから認定を受けた宇宙関連のベンチャー企業で、東京都中央区に本社を構えています。代表取締役の櫻庭康人氏のもと、同社は新たなプロジェクト「Thermo Earth of Love」に焦点を当て、地表面温度観測衛星の開発に本格的に着手しました。このプロジェクトは、地球環境の温度データを活用し、社会のインフラ問題の解決に寄与することを目的としています。
プロジェクトの背景と目的
地球の温暖化や気候変動は、もはや無視できない問題です。天地人は、衛星データを用いたソリューションにより、これらの社会課題に取り組んでいます。特に、地表面温度は、災害リスクの予測やインフラの老朽化対策など、様々な場面で必要とされています。そこで、自社での観測が可能な衛星の開発を決断したのです。
プロジェクト名の「Thermo Earth of Love」は、地表面の温度を観測することによって、地球を愛し、守るための行動を促すというメッセージを込めています。
衛星開発の基本方針
衛星の設計・開発において天地人が重視するのは、以下の3つの方針です。
1.
ソリューション起点のセンサ仕様: 衛星の設計は、地上の社会的なニーズに応える形で行われます。ここでは、特に水道インフラや再生可能エネルギー分野に役立つデータの生成が考慮されています。
2.
地上での実用を重視したデータセットの拡充: 活用されるデータは、地上での実用性も常に視野に入れています。
3.
信頼性設計と品質管理: 最終的には、実用衛星としての高い信頼性を確保するために、厳格な信頼性設計が求められます。
協力パートナーとの連携
プロジェクトでは、株式会社ウェルリサーチと株式会社ビジョンセンシングが開発パートナーとして参加しています。それぞれの企業は、特定の技術領域において高い専門性を有しており、衛星データを事業へ応用する意志も共通しています。
ウェルリサーチの役割
ウェルリサーチは、宇宙機開発において構造、熱設計、電気設計などを専門に扱う企業です。彼らの経験は、このプロジェクトでも大いに役立つことでしょう。
ビジョンセンシングの強み
ビジョンセンシングは、赤外線カメラ技術に特化した企業で、様々な赤外線カメラを開発しています。彼らの実績は、宇宙用の赤外線センサの開発にも活用されるため、今回の衛星にとって重要なパートナーと言えます。
社会的インパクトを目指して
最終的に、天地人が目指すのは、収集したデータを基にした社会問題の解決です。地表面温度の観測を通じて、気候変動に関する理解を深め、持続可能な社会の実現に向けて共に歩みを進めます。このプロジェクトは、科学技術の進展によって、環境問題への理解と対策を促進する重要なステップとなるでしょう。私たちの地球を守るため、この「Thermo Earth of Love」プロジェクトから目が離せません。
会社概要
株式会社天地人は、東京都中央区に位置し、衛星データを用いた土地評価のコンサルティングサービスを提供しています。公式サイトや関連情報は、下記のリンクからアクセス可能です。