LONGi、21期連続でAAA評価を維持
中国・西安に本社を構えるLONGi Green Energy Technology Co., Ltd.(ロンジ)は、インフォーマ社が発表した「PV ModuleTechバンカビリティ格付け」で21期連続の最高評価であるAAAを獲得しました。この評価は、太陽電池モジュールの性能を多角的に評価したものですが、LONGiが厳しい市場環境の中でもその地位を維持する意味は大きいです。
厳しい市場環境でもトップ評価
太陽光発電業界は昨年から続く需給バランスの崩れにより、特に厳しい状況に見舞われています。しかし、LONGiは2020年第1四半期以降、21期連続で最高評価を維持しており、その結果は他社の最長記録である9期を大きく上回っています。この結果は、LONGiの市場での競争力や信頼性を示すものです。
財務基盤の強さ
また、LONGiの財務状況は非常に健全です。2025年第1四半期末時点での総資産においても業界の上位4社の中でも際立っており、負債率は50%台に抑えられています。これにより、LONGiは市場の変動に強い企業としての評価を受けています。
技術革新の実績
LONGiは、太陽電池技術の最前線に立っており、最近も2つの技術領域での変換効率に関する世界記録を更新しました。結晶シリコン太陽電池セルでは、ヘテロ接合バックコンタクト技術「HIBC」を採用し、27.81%の効率を達成。さらに、結晶シリコンとペロブスカイトによるタンデム型では、34.85%を達成しています。この2つのカテゴリーでの同時の世界記録保持は、LONGiの技術的リーダーシップを改めて証明しています。
新製品の市場展開
次世代のバックコンタクト(BC)技術「HPBC 2.0」を搭載した「Hi-MO X10」と「Hi-MO 9」は、各国での受注が好調です。内モンゴルでは、500MW以上のモジュール供給を受注し、南アフリカでは555MWの契約、ギリシャでは226MWの供給契約が締結されました。このように、LONGiは、全世界での需要に応える能力を持っていることが明らかになっています。2025年第1四半期末までに、BCモジュールの出荷量は30GWを超え、受注残も40GWを突破しました。
持続可能なエネルギーへの貢献
LONGiの21期連続のAAA評価は、製品の性能、健全な経営、生産能力の向上、技術革新への努力の成果です。これからも世界各地のパートナーと共に持続可能でスマートなエネルギー社会を実現するための貢献を続けていく意向を示しています。
PV ModuleTechバンカビリティ格付け
この格付けは、太陽電池モジュールメーカーの総合的なバンカビリティを判断する手法として知られ、製造スコアと財務健全スコアの2つから構成されています。このスコアは、市場の実績に基づき意思決定を行う投資家や利害関係者にとって非常に重要視されています。
LONGiの企業理念
LONGiは、2000年に設立され、太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創るという使命を掲げています。これまでに、太陽電池モジュールの出荷量で世界首位を獲得し、信頼性の高い製品や安定した供給体制を誇ります。今後も高い技術力で、グローバルな脱炭素社会の実現に寄与していくでしょう。