アパレル業界に新たな風を吹き込む「tunageru」
2021年4月6日、アパレルメーカーと生地工場を直接結ぶBtoBプラットフォーム「tunageru」がグランドオープンしました。このサービスは、繊維業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、効率的な取引を実現することを目的としています。
現在の繊維業界の課題
日本の繊維業界は、長い間、繊維商社やテキスタイルコンバーターなどの仲介企業の影響を受けてきました。これらの企業は商品企画から在庫管理、販売まで広範囲にわたる役割を担っています。しかし、市場の縮小とともに、それに依存する川中企業のサービスは減少傾向にあり、小規模な生地工場やアパレルメーカーは自社単独での取引に苦しむ状況が続いています。
tunageruの特長
ディープラストレーディングは、このような業界の課題を解決するために「tunageru」を開発しました。このプラットフォームでは、生地製造業者やニッターといったサプライヤーがD2Cアパレルブランドやファッションデザイナーと直接接続されます。バイヤーは利用料が無料で、サプライヤーには固定費がありません。さらに、商品を掲載する際の画像撮影や登録作業はすべてディープラストレーディングが代行します。これにより、幅広い企業が利用できる環境を整えました。
便利な機能とサービス
tunageruは、商習慣に柔軟に対応した多数の機能を提供しています。「生地検索」、「見積もり依頼」、「サンプル帳依頼」、「見本用カットオーダー」や「量産の反発注」など、アパレルメーカーが生地工場に簡単に発注できる仕組みを整えています。また、クレジットカード決済や売掛決済サービスも導入されているため、販売側の企業も安心して取引が可能です。現在、福井、尾州、西脇といった日本有数の生地産地の多くが、このプラットフォームに参加しています。
新しいサービスの展開
また、tunageruでは独自のサービスも展開しています。「tunageru made-to-orderサービス」では、少量の生地でもアパレルメーカーがオリジナルの生地を別注できる体制を整えており、また「日本生地産地特集」では、各地の縫製工場を取材した情報を掲載しており、各産地の魅力をバイヤーに伝えるコンテンツを提供しています。特に福井産地では、その高品質な合繊生地が国内外のラグジュアリーブランドから注目されています。
間口を広げる約50社のサプライヤー
現在、約50社のサプライヤーが参加しており、アパレルメーカーは自社のニーズに合った生地を迅速に探し出すことができます。通販の繁忙な時期でも、効率的に仕入れ業務を進められるのがtunageruの大きな魅力です。企業側には多様なマーケティング手法も導入されており、サプライヤーは広範囲なバイヤーからの問い合わせが期待できます。
今後の展望
ディープラストレーディングは自社開発の強みを活かして、さらなる機能改善やコンテンツの拡充を計画しています。tunageruは、今後の繊維業界のさらなる発展に貢献することが期待されています。近未来的な視点から見ても、このプラットフォームはアパレル業界の重要な発展を促すでしょう。
詳細につきましては、
tunageru公式サイトをご覧ください。