エアロセンスが発表した島しょ間の活性化プロジェクト
エアロセンス株式会社(本社:東京都北区)は、東京都が主導する「東京宝島チャレンジプロジェクト」において、VTOL型ドローン「エアロボウイング」を使用した新たな取り組みを2025年4月にスタートさせることを発表しました。このプロジェクトは、島しょ間の物流や災害対策に焦点を当て、「物を繋ぎ、人を繋ぎ、命を繋ぐ」というテーマのもとで進められます。プロジェクトの開始に際して、4月14日には式根島と新島で飛行実演も行われる予定です。
東京宝島チャレンジプロジェクトの背景
東京都の島々には、独特の風土や地域資源から生まれた特産品が豊富に存在しています。これらの魅力をより多くの人々に伝えるため、東京都は「東京宝島推進委員会」を設立し、地域ブランド化に向けた取り組みを進めています。このプロジェクトは、そんな宝物の魅力を引き出し、持続的な地域発展を目指すものです。
島しょ間の問題点
当プロジェクトでは、少子高齢化による過疎化や、船舶の老朽化に伴う輸送の問題、自然災害による孤立のリスクといった課題があることが明らかになっています。これらの課題解決に向け、エアロセンスはドローン活用を提案しました。
取り組みの内容
プロジェクトは、以下の3つの領域に分けて行われます。
1. 環境維持と改善
自治体との協力を通じて、VTOL型ドローンを使用した定期パトロールを実施します。これにより、災害時の情報収集や物資輸送、地域の監視活動が行われ、日常から災害対応の体制を整えることを目指します。
2. ドローン物流
エアロボウイングを用いて、島々間での郵便や小物商品の輸送を行います。物流エリアは徐々に拡大する計画で、2025年度には式根島と新島間、2026年度には式根島と大島まで広げます。さらに、最新の大型ドローンの完成後には、より多くの物資輸送も検討されています。
3. 動画配信による観光促進
ドローンを使った島の魅力的な映像を撮影し、YouTubeなどで公開します。これにより、観光客の誘致や映像コンテンツの販売といった取り組みも考えられており、地域間の交流人口増加につなげる狙いです。
今後の展望
エアロセンスは、国産ドローンの製造者として高い評価を得ており、各省庁からも信頼されている企業です。自社の技術と経験を活かし、このプロジェクトを通じて更なる社会実装を進めていく意向を示しています。プロジェクト終了後も、各島しょ地域での活動は継続し、地域発展に寄与していく予定です。
ドローン物流飛行実演のお知らせ
プロジェクトの開始に伴い、2025年4月14日(月)にドローン物流の飛行実演を行います。この実演では、式根島から新島へ荷物を運搬し、その後再び式根島に帰還する様子が披露されます。関係者はもちろん、興味のあるメディア関係者も取材に参加できます。
日時:2025年4月14日(月) 10:00-12:00
場所:式根島 東電施設裏、新島村21クリエイトセンター
天候によっては順延となることもありますのでご了承下さい。
これからのエアロセンスのプロジェクトに期待が高まります。