インドの青果eコマースhandpickdがジェネシアから追加出資を受ける

インドの青果eコマースhandpickdに新たな出資

インドの青果eコマースプラットフォーム『handpickd』が株式会社ジェネシア・ベンチャーズからのプレシリーズAラウンドにおいて追加出資を受けました。この出資は、handpickdのビジネスモデルと市場での位置づけを強化する要素と考えられています。

出資の背景

インドの青果流通業界は、消費者にとって利用しやすい青果物の購入方法を模索している段階にあります。伝統的な流通モデルは生産者から消費者までの流れが複雑で、品質や鮮度の管理が欠けています。特に、在庫を前提としたビジネスでは10-15%の廃棄ロスが発生し、収益性に悪影響を及ぼしています。こうした課題を踏まえ、多くの消費者が品質と鮮度を重視するニーズをもっていることが明らかです。

handpickdの特長

handpickdは、青果物の特性を理解したeコマースプラットフォームであり、「Touch & Feel」を重視した独自のビジネスモデルを展開しています。従来のビジネスと一線を画し、以下の革新的なサービスを提供しています：

- オフラインのような購入体験：ユーザーは任意の量や品質を指定することができ、リアルな店舗に近い体験が可能です。
- JITサプライチェーン管理：在庫を持たず、必要な時に必要な量を調達することで効率化を図っています。
- 高鮮度配送：当日収穫された青果物が翌朝には届けられる仕組みです。
- 環境配慮型配送：プラスチックフリーで、包装材を使用しない方法を採用し、環境への負荷を減少しています。

資金の活用と今後の展望

今回の追加資金は、特にバンガロール地域への事業展開や技術基盤の強化に充てられる予定です。これによりhandpickdは更なる拡大と市場攻略を図ります。

ジェネシア・ベンチャーズの見解

ジェネシア・ベンチャーズのインド国担当ディレクターである相良俊輔は、handpickdが目指すfresh commerceという新しいビジネスカテゴリの創造に対する信頼を表明しています。彼は、handpickdが消費者の新たな購買スタイルを定着させ、インドの青果流通を根本から変えると確信しています。