愛媛県の船舶管理向けクラウドサービスがDXプロジェクトに採択

愛媛県が取り組むデジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ2.0」において、株式会社ザブーンの船舶管理プラットフォーム「MARITIME 7」が新たに採択されました。このプロジェクトは、船舶の保守・メンテナンス業務を効率化し、計画的な管理を実現するためのクラウドサービスを提供することを目的としています。

プロジェクトの内容

本プロジェクトでは、船舶管理業務に必要なPMS（Planned Maintenance System）機能の実装が計画されています。この機能により、従来の紙やExcelを用いた属人的な保守管理から脱却し、保守履歴や点検情報を一元的に管理することが可能になります。結果として業務の効率化、コスト削減が図られるだけでなく、港湾国監督（PSC）や国際規制に対する対応もスムーズに行えるようになります。

愛媛県内の船主や船舶管理会社と協力し、現場のニーズや実態を反映したサービスの開発・普及を目指しており、既存の「MARITIME 7」とのデータ連携を通じて、船舶管理の最適化を支援していく考えです。これらは愛媛県の産業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を促進し、競争力の向上に寄与することでしょう。

トライアングルエヒメとは

「トライアングルエヒメ」は、愛媛県が様々なデジタルソリューションを産業に実装し、地域課題の解決を図る取り組みとして始まりました。令和7年度には、デジタル技術を多様な産業に横展開し、現場でデジタル技術を活用できる人材の育成を行います。さらには全国レベルの共創拠点との連携を通じて、新たな稼ぐ力の創出に繋げることも目指しています。

ザブーンについて

株式会社ザブーンは、「船舶管理のスタンダードをつくる」というビジョンのもと、内航・外航船向けに船舶管理プラットフォームを提供しています。2022年に最初のプロダクトをリリースして以来、10,000名以上のユーザーに利用されており、今後は海外展開を目指しています。

このプロジェクトの実施を通じて、愛媛県の産業振興や海事産業のデジタル化がさらに進むことが期待されています。