2025年、子供の自由研究におけるAI活用と親の関与
国内最大級の子供向けお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営しているアクトインディ株式会社が、2025年の夏休みにおける子供たちの自由研究に関する調査を実施しました。この調査は、AIの利用状況と親の関わり方に焦点を当てており、その結果は注目を集めています。
調査の概要
調査は2025年8月末に行われ、365名のいこーよ会員を対象としたインターネットアンケートとして実施されました。保護者のAI利用に対する考え方や子供の自由研究に対する関与の程度が詳しく分析されました。
AIの利用状況
調査によると、2025年の自由研究で「子供にAIを利用することをすすめた」と回答した保護者は約9.8%でした。これに対し、約88.3%は「すすめなかった」と答えています。このうち「すすめなかった」理由としては、73.9%が「すすめなかった」、14.4%が「AIがよくわからずすすめなかった」と回答しました。
2023年度の同様の調査と比較すると、「AIがよくわからずすすめなかった」との回答は44%から減少し、「すすめなかった」が73.9%となりました。一方で、2%の家庭は「すすめる前に子供が自分で利用していた」と報告され、子供自身がAIを利用する傾向が見られました。
AI関連のイベント
「いこーよ」では、AIをテーマにした自由研究の関連イベントが2023年以降増加傾向にあります。特に2025年の夏休み期間中に開催されたイベントは42件と、今後もさらなる増加が予想されています。
親の関与の程度
今回の調査では、保護者がどの程度自由研究を手伝ったかについても質問されました。「0~20%手伝った」との回答が最も多く、全体の約7割が「半分程度まで手伝った」との結果が出ています。
- - 0~20%手伝った: 38.6%
- - 20~40%手伝った: 13.1%
- - 40~50%手伝った: 21.6%
- - まったく手伝わなかった: 11.8%
この結果から、家庭によって自由研究の取り組み方にはバリエーションがあることが分かります。具体的には、保護者がサポートを行ったポイントとしては、実験や工作の過程の支援が最も多く35.3%を占めました。
まとめ
この調査の結果から、2025年の自由研究ではAI活用を推奨する保護者は少数であること、しかし一部の子供が積極的に自らAIを取り入れていることが分かりました。また、親の多くが「半分程度まで手伝う」というスタンスを取っており、子供の自主性を尊重する姿勢が見られました。
AIの普及が進む中、子供たちの自由研究においてもその影響が色濃く表れており、今後の教育の在り方に新たな視点を提供しています。新しいテクノロジーを用いた学びがどのように進化していくのか、注目が集まります。詳細な調査結果については、いこーよファミリーラボの公式サイトをご覧ください。
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