松本の歴史を楽しむ新たな宿泊施設「Satoyama villa 本陣」11月開業

松本の新たな民泊施設「Satoyama villa 本陣」

2023年11月、長野県松本市に新たな宿泊施設「Satoyama villa 本陣」がオープンします。この施設は、かつて松本藩主が休息に利用した歴史的な本陣を再生したもので、松本藩の文化に触れながらの滞在が期待されます。

「Satoyama villa 本陣」は、2019年に開業した「Satoyama villa DEN」に続く里山再生プロジェクトの一環として誕生しました。この施設は旧本陣・小澤家の母屋と離れを利用した二棟からなり、合計4つの客室とダイニング、ラウンジを備えています。かつての本陣は明治41年に火災で焼失しましたが、大正2年に再建され、今なお本陣の様式を色濃く残す貴重な存在です。

この施設では、木造三階建ての母屋部分には、高さ13mの吹き抜けや、複雑に組み合わされた欅の梁が特徴的な空間として広がっています。宿泊施設内には、宿泊者専用の食事スペースであるダイニングもあり、料理人が手掛ける地元食材を活かした夕食とお殿様をイメージした朝食が提供されます。食事は事前予約が必要ですが、一般の方も予約制でダイニングやラウンジを利用することができます。

宿泊客は、母屋の3つの客室と1つの離れに滞在することができ、各客室は歴史的特性を前面に出した配置になっています。例えば、母屋には実際に殿様が休憩した部屋があり、その風情を感じることができます。また、昭和初期に建てられた離れには大正ロマンの雰囲気を楽しむことができるステンドグラスが施されたラウンジがあります。

このように、歴史ある建物を生かしつつ、現代の生活に取り入れたこの施設は、地域文化や持続可能な開発目標（SDGs）の観点からも注目されています。宿泊を通じて新たなライフスタイルを提案する同施設は、歴史や文化、日本の原風景を未来に継承する役割も果たします。

アクティビティ

d вインターアクティブな体験も
d「Satoyama villa 本陣」では、周辺地域を活用したさまざまなアクティビティが企画されています。これには、ヴィンテージカーのモニターツアーや、ガイド付き電気自転車ツアー、また寺院での写経体験など、多彩なアクティビティが含まれています。参加者は、里山の自然を楽しみながら地域の文化や伝統に触れることができるでしょう。