GROUNDのGWES導入による花王の物流DX推進
日本のLogiTech分野を先導するGROUND株式会社(以下、GROUND)が、花王株式会社(以下、花王)のロジスティクスセンターに自社開発の物流施設統合管理・最適化システム「GWES(ジーダブリューイーエス)」を導入しました。この取り組みは、2024年6月に八王子のロジスティクスセンターで開始され、その後2025年末までに全国44拠点に展開される予定です。
導入の背景と課題
花王は、全国にある44のロジスティクスセンターを運営するにあたり、さまざまな課題に直面していました。具体的には、管理が特定の人に依存する「属人化」、業務が煩雑化する「業務の煩雑化」、そしてデータが分散して利用しにくい「データの断片化」が挙げられます。これらの課題を解決するため、GROUNDは「GWES」の導入を決定しました。
GWESの機能とその効果
「GWES」には、業務進捗管理機能(Progress Analyzer:PA)と作業量分析機能(Workload Analyzer:WA)という2つの主要な機能があります。これらを花王の全ロジスティクスセンターに標準プラットフォームとして導入し、2024年6月には八王子の家庭品ロジスティクスセンターでの運用が開始されます。2024年末までに、家庭品への導入は全26拠点で完了する見込みです。
GWESの導入により、作業進捗がリアルタイムで可視化され、入荷から出荷までの全工程が管理可能になります。作業の遅延やその可能性を即座に把握できることで、現場管理者は迅速に適切な指示を出すことができるようになります。また、日々の業務終了時間予測や将来の作業量予測が可能になることで、管理者の意思決定が支援され、業務効率が大幅に向上します。
さらに、 GWESは作業進捗の見える化によって労働時間の削減や人件費の低減を実現し、管理業務の標準化が進みます。この結果、属人化を解消し、より効率的な運営が期待されています。
今後の展開
GROUNDは、GWESの機能拡充やサポートを通じて花王の持続可能なサプライチェーン構築を支援し続ける意向です。2024年中には家庭品ロジスティクスセンター全26拠点への導入が終えられ、その後は化粧品ロジスティクスセンターおよび共同配送センターの全18拠点への展開も進められる予定です。最終的には2025年末までに全44拠点で運用が開始される見込みです。
GROUNDのビジョン
GROUNDのCEO、宮田啓友は、「すべての人にとって永久に持続可能な物流の未来へ」というビジョンを持ち、AIやロボット技術を駆使した物流ソリューションの開発に取り組んでいます。この度、花王にGWESを高く評価されたことは、GROUNDにとって非常に意義深いことであり、物流DX推進への貢献を果たすことを誇りに思っています。
GWESについて
「GWES」とは、GROUND Warehouse Execution Systemの略で、物流施設の作業進捗や作業量、要員、在庫、動線の可視化・最適化を行うシステムです。汎用性と拡張性の高いパッケージシステムであり、多くの物流事業者や製造業の企業から注目を集めています。
GROUND株式会社について
2015年に設立されたGROUNDは、テクノロジーを活用した物流ソリューションを提供し、革新的な物流環境の構築に力を注いでいます。代表の宮田を中心に、豊富な経験を率いるチームが、国内外の最新テクノロジーを駆使して高度化する物流オペレーションへの適切なソリューションを提案しています。
より詳細な情報については、
GROUNDの公式ウェブサイトをご覧ください。