日中ディープテック提携
2020-08-26 13:42:02
日中間のディープテック分野での新たな業務提携:JINGDATAとMoon Venturesのコラボ
日中ディープテック分野での新たな業務提携
最近、JINGDATA(鯨準)とMoon Ventures株式会社の間で、日本のディープテック技術の商業化を支援するための業務提携が発表されました。この提携は、急成長を続ける中国のディープテック市場において、両社が共に力を合わせ、技術導入や事業創出を進めるものです。
JINGDATA(鯨準)とは
JINGDATA(鯨準)は、中国最大のテックメディアである36Krのグループ会社で、世界中の350万社以上の企業情報や、75万人の起業家、15万社の投資ファンドにアクセスすることができるデータベースを保有しています。また、投資家や産業団地、ベンチャー企業のマッチングプラットフォームを運営し、資産管理サービスも提供しています。さらに、鯨準研究センターでは、最新の投資情報や事業展開情報を研究し、レポートを作成してリリースしています。これにより、産学連携や地域特性に合わせた産業別イノベーションプロジェクトの開発にも取り組んでいます。
Moon Venturesについて
一方、Moon Venturesは2014年に設立された投資コンサルティング会社で、特にディープテック技術のインキュベーションに特化しています。これまでにフォーチュン・グローバル500の企業や大学、研究機関、数多くのディープテックスタートアップを支援してきました。2019年には中国浙江省の杭州に、日中産業連携に特化したインキュベーションセンターを設立。日本のディープテック技術を中国市場にマッチングし、商業化を実現。技術の商業化に向けた仕組みを提供しています。
提携の背景
日本のディープテック産業は研究開発において優位性を持っていますが、開発サイクルが長く、商業化に向けたインフラが欠如しているため、その進展に課題があります。法規制による実証実験の難しさや資金調達の困難さが影響し、最終的な商用化への壁が存在します。それを打破すべく、JINGDATAとMoon Venturesは協力を開始しました。この提携によって、両社は互いの強みを活かし、技術の特性に合ったリソースの融合を図り、効率的なソリューションの提供を目指しています。
業務提携の内容
この提携では3つの主要な支援が行われる予定です。まず、日本のディープテック技術のブランディングを行い、JINGDATAのプラットフォーム上にMoon Venturesの特設ページを開設。その上で、ディープテック企業の情報を収集し、AIシステムを用いて関係機関に発信します。
次に、資金調達支援として、15万社以上のファンドリストをもとに、定期的にオンラインでの投資プレゼンを開催し、日本のディープテック企業が資金調達を行える場を提供します。
最後に、商業化支援では、鯨準研究センターの分析レポートを通じて、各技術の商業ニーズを探り、最適な事業パートナーを模索。商業化向けの実証実験を迅速に進めるための環境を整えるします。
今後の展望
両社は、杭州のインキュベーションセンターを活用しながら、提携内容を具体化していく方針です。研究開発された技術を中国で実証し、素早く商業化を進めることで、日本市場あるいは世界市場への展開を目指しています。この業務提携が、日中間のディープテック技術の発展に寄与することが期待されています。
会社情報
- 会社名
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Moon Ventures株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿6-15-1
- 電話番号
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