AI導入がエンジニア業務を変革する
株式会社TWOSTONE&Sonsが、AIを活用する開発エンジニアを対象に行った実態調査の結果を発表しました。今回の調査では、AIツールやエージェントが導入されることでエンジニアの業務にどのような変化が起きているのか、そしてそれに対する受け止め方について明らかにされました。
調査の概要
本調査は、2023年5月に実施され、108名の開発エンジニアからの回答を基にしています。主な使用ツールとしては、GitHub CopilotやChatGPTなどが挙げられています。調査結果からは、AIの導入によって業務の効率化や新たな業務の出現が見て取れます。
AI導入で業務時間が削減されたタスク
調査結果によると、最も業務時間が削減されたタスクは「テスト実行・結果確認」で38.9%、次いで「テストコードの作成」と「定型的なコーディング」が各38.0%となっています。多くのエンジニアが、自身の時間を繰り返しの業務から解放されていると実感していることがわかります。
新たに発生した業務
一方で、エンジニアの72.2%が新たに発生した業務があると回答しており、その内容には「プロンプトの設計・最適化」や「AI生成コードの統合・リファクタリング」が含まれています。AIを導入することで従来の業務がシフトし、新しいスキルが求められることも示されています。
求められるスキルの変化
特に目を引くのは、53.8%が「求められるスキルの幅が広がった」と答えている点です。また、46.2%のエンジニアが業務量の増加を実感しており、意思決定の場面が増えたとも伝えています。これにより、エンジニアはより多様なスキルと判断力が求められるようになっています。
ポジティブな受け入れ
調査を行ったTWOSTONE&Sonsによると、約9割のエンジニアが業務変化を「ポジティブ」に受け入れているとのことです。ポジティブな理由には、単純作業からの解放や生産性の向上が挙げられ、自身の専門性をより発揮できるようになったと感じているエンジニアも多く見受けられます。
ネガティブな側面
一方で、ネガティブに感じるエンジニアもおり、その理由として「新しいスキルの習得が追いつかない」「自分の仕事がAIに置き換わるのではないか」といった不安が表明されています。これにより、AIを導入する企業には人材育成やレビュー体制の整備が求められています。
職種の未来
興味深いことに、82.5%のエンジニアが3年後には自身の職種や役割が変化していると考えています。AIがますます業務に浸透していく中で、エンジニアの役割は「コードを書く人」から「AI出力を評価し、品質を担保する人」へと変わっていくと考えられます。
まとめ
AIの導入は明らかにエンジニアの業務に影響を与えています。業務効率化や新たな業務の発生、必要なスキルの幅の拡がりが見られる一方で、従来のスキルへの不安や新しいスキル習得への焦りも生まれているのが現実です。今後、企業はAIとの共存に向けた体制を強化していく必要があります。TWOSTONE&Sonsは引き続き社会課題を解決する事業展開を行っていく方針です。